【トラック6】ステップ6 最後はやっぱり恋人と添い寝♪
◆場所:聞き手の部屋 トラック5の続き
※聞き手のセリフは補足的なイメージです
聞き手と乃愛は向かい合って座っている
//立ち位置:正面 声の距離:普通
「お兄さん、これで今日の恋人ごっこは終わりです」
「今日一日、本当にありがとうございました……」
「お兄さんのおかげで、私、ちょっとだけ男の人に慣れた気がします」
聞き手「それはよかった」
「(嬉しそうに)はい。全部お兄さんのおかげです。お兄さんじゃければ、きっと途中で逃げ出してたはずです」
「お兄さんだったから、最後まで恋人ごっこが続けられたんです」
「やっぱりお兄さんにお願いをしてよかったです……」
「これからは私ひとりで…………あ、あれ? あれれ~?」
乃愛がふらふらと崩れる
聞き手が「大丈夫?」と聞く
//立ち位置:正面 声の距離:普通
「(疲れたような吐息)はぁ……ごめんなさい。ずっと緊張してたせいか、気が抜けちゃって……」
「(疲れたような笑い)あはは……本当は昨日の夜も、全然寝られなかったんです……」
「ちゃんとお兄さんと恋人ごっこできるかな?とか、お兄さんに嫌われたらどうしよう?とか、ずっと悩んでて……」
聞き手「少し横になる?」
「あっ、ごめんなさい。少しだけ横になります」
「お兄さんのベッドをお借りしますね……」
SE:ベッドに横になる音
//立ち位置:正面 声の距離:近い
「今日はお兄さんにお世話になってばかりですね……」
「…………」
「あ、あの、お兄さん。最後にもうひとつだけお願いしてもいいですか?」
聞き手「何?」
「あ、あの…………」
「わ、私と一緒に添い寝してくれませんか?」
聞き手「添い寝?」
「……はい。恋人同士が一緒に寝るのって、とっても素敵じゃないですか」
「今までの私なら絶対に男の人と添い寝なんて無理でしたけど……でも、お兄さんとなら添い寝できるような気がするんです……」
「今日の最後のステップとして、お兄さんと添い寝がしたいんです」
「……少しの間だけでいいので、お願いできませんか?」
聞き手「わかった」
「いいんですか? ありがとうございます」
「じゃあ、私の横に来てくれますか……?」
SE:ベッドに横になる音
//立ち位置:左 声の距離:とても近い
ここから最後までとても眠そうに
「お兄さん……。私、今日一番ドキドキしてます……」
「でも、いつもの男の人と一緒にいる時みたいな逃げ出したくなるような怖さはなくて、お兄さんともっと一緒にいたいって気持ちです……」
「お兄さんともっとふれあいたいです……」
「私は……お兄さんにもっと近づきたいです……」
「お兄さん……今日はありがとうございました……」
「今日一日……ずっと楽しかったです……」
「じゃあ……お布団かけますね……」
SE:羽毛布団をかける音
//立ち位置:左 声の距離:耳元・ささやき
「はあ……あったかいです……」
「もしお兄さんと恋人になれたら、毎日こんなことができちゃうんでしょうか?」
「ふふ、そしたらドキドキして眠れなくなっちゃうかも……」
「まだまだお兄さんと恋人ごっこして……男の人に慣れなくちゃ……」
「だから、お兄さん……これからも私と……」
「(寝息)すぅ……すぅ……すぅ……」
乃愛が寝落ちしてしまう
「ふにゃ……あふ……寝ちゃいました……」
「お兄さんがあったかくて……つい眠くなっちゃいました」
「……こんな風に誰かと一緒に寝るのってすごく幸せです……」
「ううん……きっと……お兄さんだからです……」
「お兄さんだから……こんなに安心しちゃうんです……」
「あの……ちょっとだけお兄さんのそばで……寝てもいいですか……?」
聞き手「いいよ」
「……ありがとうございます……」
「お兄さん……今日はとても楽しかったですね……」
「次の恋人ごっこは……何を一緒にしましょうか……?」
「私……まだまだやりたいことがたくさんあるんです……」
「一緒にお出かけして……カフェで一緒にお茶して……手を繋いで映画を見て……」
「今度はお外で……カップルジュースを飲みましょう……」
「ふふ、ドキドキですね……」
「だから……また私の恋人になってください……」
聞き手「わかった」
「……とっても……楽しみです……ふふふ」
「それじゃあ……お兄さん……おやすみなさい……」
「すぅ……すぅ……すぅ……(15秒くらい寝息)」
――おわり
箱入りお嬢様の“恋人”ができたらしたいこと♪ 秋月大河 @taiga07
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