【トラック5】ステップ5 恋人同士はハグ♪
◆場所:聞き手の部屋 トラック4の続き
※聞き手のセリフは補足的なイメージです
聞き手は乃愛に膝枕されたまま
//立ち位置:正面 声の距離:普通
「あっ、お兄さん、起き上がりますか?」
SE:起き上がる音
//立ち位置:正面 声の距離:普通
「お、お兄さん、すごいです。びっくりしちゃいました」
「私、とうとう耳かきまでしてしまいました」
「今日は、お兄さんとお茶が一緒にできれば御の字くらいに思ってたんですけど」
「まさかまさか……ひ、膝枕までして、耳かきまでできちゃうなんて……!」
「こんなの、今までの私では信じられません」
「どうして私、こんなに平気なんでしょう?」
「……やっぱり、お兄さんだからでしょうか……?」
「お兄さんだと、不思議に安心しちゃうんです……」
「お兄さんは、本当に不思議な人です。一緒にいると、とっても安心できるんです」
「こ、これはもう思い切って、最後のステップまで進んでもいいかもしれません」
聞き手「最後のステップ?」
「は、はい……本当は今日するつもりではなかったんですけど、お兄さんとならできるかもしれません」
聞き手「何をするの?」
「あ、あの……えっと……その…………(長い間)」
//立ち位置:正面 声の距離:誓い
「ハ、ハグ……私とハグをしてほしいんです!」
聞き手「ハグ!?」
//立ち位置:正面 声の距離:普通
「は、はい。やっぱり恋人同士といえば、ハグじゃないですか」
「恋愛マンガや映画では、恋人同士が抱き締め合う場面がありますよね。主人公とヒロインが結ばれるシーンも別れるシーンも、いつもハグしてます」
「私、ものすごく憧れてて……いつか私もしてみたかったんです」
「でも、もし恋人ができても、ハグされた時、また相手の方を突き飛ばしたらと思うと、とても不安で……」
「だから、少しでもお兄さんで慣れておきたいんです」
聞き手「俺なんかでいいの……?」
「……はい。お兄さんがいいんです」
「お兄さん、今日、私の無理のお願いを聞いてくれました」
「いえ、お兄さんは、いつもやさしいです」
「お兄さんがいつもいろんな人に親切にしてるところを見てます。しばらく前に、わたしを助けてくれたこともあったの覚えてますか?」
「私が男の人から逃げ出してきた時、お兄さん、とても心配そうに声をかけてくれたことがありましたよね?」
聞き手「そうだっけ?」
「あっ、やっぱり覚えてないんですね」
「あの時も、私はお礼もちゃんと言わずに走り去っちゃって……」
「それからわたし、ずっとお兄さんのことを見てたんです。道に迷ってるおばあさんや、迷子の子どもを助けたところも見たことがあるんです」
「ああ、この人は本当にやさしくて素敵な人なんだって……」
「今日のお願いも、お兄さん以外に頼れる人が思いつかなくて……」
「でも、ごめんなさい……やっぱり迷惑でしたよね」
聞き手「わかった。ハグするよ」
「……えっ? ハグしてくれるんですか?」
「あ、ありがとうございます!」
「やっぱりお兄さんを選んでよかったです……」
「で、では、わたしからハグしますね」
//立ち位置:正面 声の距離:とても近い
「え、えっと……やっぱり顔が近いと恥ずかしいですね……」
「じゃ、じゃあ、まずは軽くいきますね……」
「はい、ぎゅう~~~~」
//立ち位置:左前 声の距離:とても近い
「……はあ……ふう……(緊張した吐息10秒くらい)」
「うっ……こ、これはとてつもなく恥ずかしいです」
「耳かきよりも、ずっとずっと恥ずかしい……」
「お兄さんの顔がとっても近くて、ドキドキしちゃいますね」
「わ、わたしの顔を見ないでください。きっと顔が真っ赤になってますから……」
「また深呼吸をしますね……すー……はー……すー……はー……(緊張した深呼吸)」
「やっぱり心臓が爆発しちゃいそうです……」
「し、心配しないでください。突き飛ばさないようにしますから……」
//立ち位置:右前 声の距離:とても近い
「こ、今度は少し体勢を変えてみますね……」
「では、もう一度……ぎゅう~~~~」
「……はあ……ふう……ん(緊張した吐息10秒くらい)」
「ううっ……やっぱりすごく恥ずかしいです」
聞き手「なんかいい匂いがする」
「えっ……いい匂いがする?」
「あっ、きっとシャンプーの匂いです」
「わたしのシャンプー、ラベンダーの香りなんですよ?」
「ラベンダーの香りは、とてもリラックスして癒やされるそうです」
「……お兄さんが気に入ってくれるといいけれど……」
「……はあ……ふう……(緊張した吐息10秒くらい)」
//立ち位置:右 声の距離:耳元(ささやき)
「お兄さん、背中をぽんぽんしてくださいますか?」
「そうしたらきっと落ち着くと思うんです」
聞き手「わかった」
「はい、お願いいたします」
SE:ぽんぽんと背中を叩く音
「ああ……だんだん落ち着きます……」
「まだ心臓はドキドキしてますけど……リラックスしてきました……」
「お兄さんはとても不思議です。なんでこんなに落ち着くのでしょう」
SE:ぽんぽんと背中を叩く音
「こんな風に誰かに抱き締めてもらうのは、子どもの頃以来です……」
「きっと大好きな人に抱き締めてもらったら、こんな気持ちになるんでしょうね……」
「お兄さん、私のこと、もっとぎゅっと抱き締めてもらえますか?」
聞き手「いいの?」
「はい、お兄さんだけ特別です」
「私もお兄さんのこと力いっぱい抱き締めちゃいますね」
「はい、ぎゅ~~~っ」
//立ち位置:左 声の距離:耳元(ささやき)
「……はあ……ふう……ん(リラックスした吐息10秒くらい)」
「はぁ……やっぱりすごくドキドキします……」
「でも、不思議です。全然嫌な感じがしないんです」
「お兄さん、私の頭を撫でてくれますか?」
SE:髪を撫でる音
「はぁ……落ち着きます……」
「ハグってこんなにいいものだったんですね……」
「お兄さんとのハグ、とっても気持ちいいです……」
「やみつきになったらどうしましょう?」
「じゃあ、最後にもう一度ぎゅうしましょう」
「では、いきますよ……きゅう~~~」
「……はあ……ふう……ん(リラックスした吐息10秒くらい)」
乃愛と聞き手が離れる
//立ち位置:正面 声の距離:耳元(ささやき)
「はあ……すっきりしました……」
「やっぱりハグって、とってもいいですね」
「お兄さんもわたしにハグしてほしい時は、いつでも言ってくださいね」
「私でよければ、いつでも駆けつけて、お兄さんをハグしますから」
「私はお兄さんのことが大好きですから……」
「(はっと気付いて)あっ、いえ、変な意味ではなくて、大切な人という意味です……」
「あはは……私、変なこと言っちゃいました」
聞き手の顔が真っ赤だということに気づく
乃愛「あっ、お兄さんの顔、真っ赤ですね」
聞き手「君の顔も真っ赤だよ」
「えっ? 私の顔も真っ赤?」
「あはは、本当です。顔がすごく熱いです」
「ふたりとも顔が真っ赤ですね……ふふふ」
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