自分への説教

土と手

未来から

不思議な空間に5歳の男の子がいた。


1人で楽しそうに遊ぶその男の子に向かって5年後の男の子が言った

「もうちょっと静かにしてよ。」と。


10歳の男の子に対して15歳の少年は言った。

「俺は未来のお前だ ガキには優しく接してやれ。」 と。


15歳の少年に20歳の男が言った

「おい過去の俺 あまりイキがるんじゃない」と


20歳の男に35歳の男が言った

「過去の俺よ あんまり強く説教をするんじゃないぞ」と


35歳の男の横に座った60歳の初老の男が言った

「まぁ過去の私よ 少し様子を見てやってもいいんじゃないか」と


60歳の男に70歳を少し過ぎたぐらいの老人が並んで語りかける

「過去の私よあまり無茶はするものじゃあないぞ」と



70歳を少し過ぎたぐらいの老人は自分に対して伝言を伝える自分が現れないことから、自らの老い先は長くないのだと考えて60歳の自分自身を懐かしんだ


80歳を超えた老人は自分が過去に言ってやれることは無いと感じ静かに座っていた


5歳の男の子は静かに座っている老人に

「一緒に遊ぼ 」と話しかけた

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自分への説教 土と手 @tqnuk13

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