OGRE
守山 勤
プロローグ1
ド…ン…キャ…ア…助……くれ!
「…ん…どこだここ?」
男は何故か細い路地で目が覚めた。
少しパーマかがった黒い髪で、体格はとても平均的、服が少し大きいせいで体つきははっきりとしないが、いわゆる普通な感じの人間だった。ただ拳は体似つかなくかなり大きい。拳に無数の傷もあり何か格闘技をやっているようなであった。
そしてその目はどこか寂しそうな雰囲気を漂わしていた。
「頭が痛い…なんだ…ここは、俺は誰なんだ?」
男は記憶喪失になっていた。
ここもどこかわからない、自分が誰かもわからない。男は自分が何者かを思い出そうとするが何も思い出せない。
その時男に激しい頭痛が走った。記憶の中に女の影見えた。
「俺は、この人を探してた…探さなきゃ!」
男は意識が朦朧としたまま歩き出した。どこか街の人間に助けをもらおうと思ったからだ。
街は異様なほどの色々な箇所が壊れており、目の前の家など家事になっていた。
「どうなってんだこれ?」
遠くの方からは、人の叫び声や大きな物音が聞こえた。嫌な不安が残る中男は歩みを止めなかった。
数メートル歩き出した時にはっきりと声が聞こえた。
「助けてー!死になくない!」
さっき目覚めた時に聞こえた声だ、あの角から聞こえる。
男は恐る恐る角を曲がった。
そこにはに写ったのはこの世のものとは思えない者の姿だった。
牛の頭をし身体人間、いわゆる神話のミノタウロスのような化け物達が人を食べいたのだ。
「何だよ、これ…」
男が呆然としていると、牛の化け物が、男に気づいて襲いかかってきた。
「まずい!」
逃げように意識が不安定ですぐには動けなった。牛の化け物が近づいてきたその時、大きな影が凄まじいスピードで横を通過した。
空を見上げるとその正体は、鋭い牙を持ち、大きな翼をもったドラゴンだったそれも大勢の群れで。
ドラゴンは牛の化け物を捕食したのだ。
牛の化け物達も仲間を食われ怒り狂い、ドラゴン達との戦いが始まった。
化け物同士の戦いは凄まじく、辺り一面が血の海になるほどのだった。
今がチャンスだと思った男は壁に這いずりながら化け物達に気づかれないように歩いた。
「どうなってんだよこれ、他の人間はどこにいる…」
ともかくに化け物がいない場所に行って助けを呼ぼうと思った男の考えもつかの間だった。
大きな通りの方に声が聞こえたが、ただの声ではない、また悲鳴であった。
大きな通りに行くと凄まじい惨劇が広がっていた。
夥しいかずの醜悪で禍々しい化け物が、街をめちゃくちゃにしていた。
老若男女泣き叫び助けを求め、巨大な化け物同士の戦いで街が破壊いて、街がめちゃくちゃであった。
「一体…何が起きているんだ?」
男は驚きあまり立ちすくんでしまった。恐怖のあまり頭痛の痛みが増し、鼓動が激しくなる。
男はその場で倒れんでしまった。
「ハァ…ハァ…!」
その時男の残された僅かな記憶が蘇る。
蘇った記憶の中で男の前には5人の人間らしきものが写った。一人一人の様子は思い出せないが、一人だけ金髪の男がいることを思い出せた。
記憶の中で金髪の男が女一人連れ去っていき男に一言
「貴様は何も守れない…愚かな人間だ」
そう言い金髪の男は去った。
連れ去られた女は顔も名前も思いだけなかったが、男が愛した恋人だったのだ。
「そうだ、俺は守れなかったんだ…」
男は、頭痛痛み、記憶の失くした不安、街の状況などの感情や状況など、一切どうでもよくなった。
ただ男に言われた一言による怒りとと、愛するものを守れなかった悔しさだった。逃げ場のない感情に泣くことしかできなかった。
「グルルル…」
その時男の後ろからさっきのの牛の化け物達がが後ろからやってきたのだ。化け物は男を見つけ襲いかかろうとしたその瞬間
「うおおおおお!」
突然男は、けたたましい獣のような咆哮を上げた。
男は立ち上がりおもむろに着ていた服を破り捨てて、化け物の方に走った。
そして化け物の顔を右腕の拳で全力で殴った。
(バキッ!)
一撃だった、化け物は首が折れ、一撃で男に葬られた。
男の身体は細身だが、不自然に筋肉が発達しており、一流アスリートを彷彿させるようなの肉体だった。
しかし化け物の身体は硬くできており、一撃で葬った拳はぐしゃぐしゃに砕けていた。
だが痛みは感じなかった。
ただ、この逃げ場のない感情を化け物に当てるしかなかったのだ。
「かかってこいよ!まとめてぶち殺してやる!」
男の顔は怒りで、化け物達の顔よりも恐ろしいものに変わっていた。
OGRE 守山 勤 @RESIDENT
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。OGREの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます