第3楽章 ノイズの先に 後編
「くそ…………数が多いな…………!」
「手下を呼ぶなんて…………卑怯な奴だ。」
「ピクピク!!隙ありピク!!」
「なっ!?」
「フウヤ!」
「くそ!フウヤまで写真にされてしまったか!!」
「お前たち3人もまとめて、写真にしてやるピク!!」
そう言うと、いつの間にか怪人の手下に周りを囲まれていた。
「くっ…………ここまで…………なのか…………?」
「おい。諦めるのはまだ早いぞ!あそこを見ろ!」
「…………マコトに…………シズク!?」
「あいつシズクを元に戻せたのか!やるじゃないかマコト!」
「ケイスケ!!カイ!!ライアン!!あとは任せて!」
「マコトくん、行きますわよ!」
「「ミューズチェンジ!!」」
「雷のミュージック!!ネイロンイエロー!!」
「海のミュージック!!ネイロンパープル!!」
「世界に輝く音楽を!!」
「「楽器戦隊ネイロンジャー!!」」
「…………演奏開始!!」
「ええい!何人増えても変わらないピク!!ミューク!やってしまうピク!!」
「そうはいかないよ!!サンダー狂騒曲!!」
マコトは僕たちの周りにいる怪人の手下たちを雷でやっつける。
「ぐぬぬピク…………!!こうなったらこうしてやるピク!!」
怪人は巨大な奇妙な機械を出してきた。
「これでお前たちも写真になるピク!!」
「マコト!シズク!」
「ええ、こうなったらとどめを刺すしかないですわね!」
「行くぞ!!」
僕たちはマジックタクトを振りかざす。
機械の光とタクトのビームが、ぶつかり合う。そして、僕たちのビームが勝った!
「ピクピクピクー!!」
怪人は爆発すると、写真にされた人々が元に戻り、エミリとフウヤも元に戻った。
「ケイスケ!」
「ありがとうございます。おかげで元に戻れました。」
「礼を言うならマコトたちだよ。」
「みなさん。」
「あ…………シズクちゃん。」
「あの…………その…………。」
シズクが何かを言おうとすると、ハイテンションな怪人が戻って来た。
「あれあれー?やられちゃったみたいだね!じゃあ…………秘曲……巨大狂騒!!」
「ピクピクー!!」
写真の怪人は巨大化して、復活した。
「叔父さん!!」
マコトは通信機で浅見先生にネイロボッツを要請した。
「ああ、もちろんだ。マコト。シズク。君たちもネイロボッツに乗りたいだろう。ケイスケ。君のネイロボッツと合体だ!」
「叔父さん!!ありがとう!」
そう言うとネイロボッツはすぐに飛んできた。僕の赤色のネイロボッツと黄色と紫のネイロボッツと一緒に。
「ケイスケくん!」
「ああ!」
「「「三重奏合体!!」」」
レッド――イエロー――パープル――
「「「完成!トリオネイオー!!」」」
「トリオネイオー…………!」
「これで3つ目ね。」
「合体の可能性は無限大なのだよ。」
浅見先生はそう言った。
「合体の可能性は無限大…………ならその無限大の力を見せてやる!」
「このロボットも写真にしてやるピク!!」
怪人は機械を取り出し、眩い光を出した。
しかし、トリオネイオーには何も異変が無かった。
「ピク!?」
「そんなごまかしは効きませんわ!」
「ケイスケ。そろそろ、例のあれを出そう!」
「…………最終楽章!!」
「「「フィナーレコンチェルト!!」」」
ロボットの胸部から音符たちが出てくる。音符たちはピクチに突撃する…………!
「どわああああああ!!」
ピクチと言う怪人は再び爆発した。
「やったあ!」
僕たちは喜びあった。
僕たちは音楽室に戻り、浅見先生から労いの言葉が送られた。
「今日はゆっくり休むと良い。みんなのおかげで怪人をやっつけれたのだからな。」
「はい。そうします。」
僕はそう言うと、浅見先生は音楽室から出て行った。
「マコトくん…………みなさん…………。」
「シズクさん…………。」
「今日は申し訳ありません…………。マコトくん。今日はマコトくんに感謝しないといけませんわ。」
「シズクさん…………良いんだよ。」
「マコトくん…………。」
「はい!しんみりとしたムードはこの辺で!今日はみんなで帰りにクレープでも食べよう!」
「良いですね。ライアンも行きましょう!」
「ああ…………。」
「よーし!行くか!」
僕たちはクレープを食べに行くことにした。
ネクストセットリスト(次回予告)
「この学校に地下室が!?」
地下室に怪人が現る!
「どうかしました?」
「ちょっとあいつらのことが気になってな。」
フウヤとライアンの気になることとは…………?
第4楽章「地下室迷走中」
「「「きゃああああああー!!」」」
楽器戦隊ネイロンジャー 宮来らいと @tukicolorful
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