あなたがつけてくれた名前だけど…私は誰?

あなたの作品を読んで感動しました。凛花と琴音の関係はとても切なくて美しいです。ずっと心を揺さぶられていました。物語は現実と幻想の境界を揺らしながら、孤独と友情のテーマを深く掘り下げています。


文体は繊細で詩的であり、僕の心に響く。琴音と凛花の視点から交互に語られる物語は、二人の感情や思考を細やかに表現する。特に凛花の視点では、色や音や匂いなどの感覚的な描写が多用される。これは彼女が物質的な存在ではなく、琴音の心の中にしか存在しないことを示唆している。

物語は琴音が友達として受け入れられるようになり、凛花が彼女から離れていくことで終わる。それは悲しい別れではあるが、同時に成長の証でもある。琴音は自分自身で生きていけるようになり、凛花は琴音から解放されることで自由になる。二人はそれぞれ新しい道を歩むことになる。このエンディングも素敵です。

作者は二千字という短編で琴音と凛花の切なくて美しい関係を描き切ります。読者は二人の心情に共感しながらも、彼女たちの運命にきっと胸を痛めることだろう。ありがとうございました。