付録

●キャラクター設定


名前:九重ここのえ明菜あきな


年齢:見た目は15、6歳くらい(800年以上この姿のまま)。


身長:163cm


容姿:くすんだ黒の長い髪にやや吊り目気味の澄んだ瞳。額の左右に一対の角がある。髪はまとめていないが、〝巫女の振り〟をするときは髪結いでまとめる。


服装:紅白の巫女装束(白衣と緋袴)。特に装飾などはないシンプルな装い。ただしよく見ると白衣にうっすらと鏡紋かがみもんに似た模様が縫い込まれている。また、草履ぞうりではなく、草鞋わらじを履いている。


性格:サバサバとした性格で、あっけらかんとしている。細かいことに気づくが、細かいことは気にしない。とても察しが良く相手がなにかを言う前に、あれこれ気を回して動くところがある。

 老成しており大抵のことには動じないが、年頃の娘として扱われた経験がほとんど無いので、ちょっとした気づかいに照れたり慌てたりすることがある。十六歳で止まっている自分の体に若干コンプレックスを抱いており、成熟した大人の女性への憧れを持っている。


しゃべり方:少しけだるげな声で、古風な話し方をする。ゆったり話すためあまり堅苦しさはない。「ふへっへっ」と奇妙な笑い方のクセがあり、機嫌がよいと鼻唄や即興の歌を唄ったりもする。


背景補足:伝承に残る鬼になった男が惚れた刀鍛冶の娘の子どもである。すなわち鬼の子にして本人も鬼であり、刀の神でもある。そうした生まれのため幼い頃から各地を転々と旅暮らしを経て、いまの陽炎の杜(鬼流神社)に居着くようになった。


対人危険度:安全・中立。人間同士の戦に加わった過去もあるが、いまは人同士の争いには干渉しない。生活雑貨や日用品を仕入れるため定期的に近隣の街を訪れている。基本的に人間社会との関わりは持とうとせず、人との交流は必要最低限に留めている。その一方で、新しい物好きで、人と話すこと自体は好きなので、うっかり首を突っ込んでしまわないよう注意しているところがある。




●鬼さま手まり歌(歌詞)


転々 てん そらつきかすめ

手まりは 手に手に飛んでいく

転々 日の影 浮舟うきふね引いて

鬼さまこちらにおいでなさいな

ちょいとこちらにおいでなさいな


転々 天の日 雲の端かかり

手まりを手に手に お渡しよ

転々 跳ねて 葉陰はかげを伝い

鬼さんこちらにおいでなさいな

ちょいとこちらにおいでなさいな


※本文中では読みやすさを重視して一部ひらがなで表記してあります。




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陽炎の杜で 蒼桐大紀 @aogiritaiki

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