【あとがき――という名の簡単な解説】



 はじめましての方ははじめまして、そうではない方はいつもお世話になっております。

 吹井賢です。


 こちらの『1/365』という作品は、確か、「終わった恋の話を書こう」という思いで書かれたものです。僕は『金曜日には終わる恋』という作品で、「終わった恋も良い思い出になる」という風に述べさせているのですが、思い出になった恋の話ですね。

 はじめての彼女との約束。もう別れてしまって、今は何をしているのかさえ知らないけれど、一年のうち、一日だけは、その子のことを思い出すことを決めている。そんな話です。ロマンチックに感じるか、気持ち悪いと思うかは人それぞれだと思いますが、でも、別れたからって楽しい過去も纏めて葬ってしまうのは、ちょっと悲しい気がしませんか?

 なお、この作品の「“僕”」「スーツ姿の男」は、『破滅の刑死者』『犯罪社会学者・椥辻霖雨の憂鬱』に登場する『椥辻未練』です。つまり、未練の過去編でもあります。元カノ、どんな人だったんでしょうね? どのような人物かはこの作品を読んだだけでは分かりませんが、彼がその子に感謝していることは間違いがないと思います。


 この作品が、皆様の一時の楽しみになれば、それが作者にとって最高の喜びです。

 それでは、吹井賢でした。



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1/365 吹井賢(ふくいけん) @sohe-1010

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