第20話「ネリタリアの街」
20.「ネリタリアの街」ランディオ・ブディトロ
ムルティーク(マロウタ第三星系)
属
ゴウァック・シエルトPQ7129‐713
(以下、略)星系
属
オグゼア・カルドノAL7410‐850
(以下、略)銀河
属
ゾルドーン・マカデVY6003‐062
(以下、略)宇宙
属
ブレゲルシダ・サルタンAS007‐235
(以下、略)インペリオーム
同化政策 フェーズ5E
文明レベル 第二等級
治安レベル A2(優良)
《ムルティークの主な知的生命種族》
ムルティーク人(惑星ムルティークの原住人種)
キャラット人(惑星キャラットを母星とする中身長の人種)
ケルデムス人(惑星ケルデムスを母星とする身長十メートル越えの巨人種)
ダージラス(アリ系ヒューマノイド)
ヨボック(サンショウウオ系エイリアン)
ハヴィ(オオワシ系エイリアン)
カラ(レッサーパンダ系ヒューマノイド)
惑星ムルティークには地上に
『ネリタリア、ネリタリアです。次の停車駅はヒュヌ、次の停車駅はヒュヌです。なお、当列車は車高と重量の関係により、ケルデムス族、バトアック族に対応しておりません。お手数ですが三番線ホームに到着予定の快速列車をご利用ください』
夕焼けで
どこか
ただムルティークの歴史
実に
「こちらパトロール。エリア3B‐43、異常なし」
いつものように帰り道を歩く、ムルティーク人の青年ランディオ・ブディトロ。彼は
「さっさと帰ってケルデムス人のアルドラ期に専念したい」
彼が興味あるのは他の文明や種族の歴史、どのように発展、進化してきたのかという、学術性の高いものであった。特に今、彼がハマっているのは巨人族として有名なケルデムス人のアルドラ期(中世)だ。自分達よりも遥かに大きい身体を持つケルデムス人がどのように歴史を
「そういえば最近、新しく人間族の星が帝国領になったってデータベースで見たな。どんな星なんだろう。
彼は
「いつ見てもでかい塔だ」
いつもならランディオは特に何もなく、広場を抜けてソヂリラ通りへと向かうのだが、導かれるように夕陽を
「この塔を残した人は一体何を伝えようとしたんだ。もっと分かりやすく
《ネピドの
それは
それは
その
その
ハイペリウムの調査でこの塔が
「こいつが一番の、
ランディオが見上げても塔の最上部は見えない。触ると
「〈天の遺産〉、ハイペリウムはそう呼んでいるようね」
後ろから声を掛けてきたのは
「突然ごめんね。塔の事について考えていたようだったから。私は宇宙文明研究家のルクシア・セネツィナ」
ホログラムによる身分
「研究者なんですか、すごいですね。僕はランディオ・ブディトロです。天の遺産とは?」
「一般人にはそこまで知られていないけど、ここの塔と同じような正体不明の建築物が宇宙のあちらこちらに点在している。今のところ、古代ジェルズ族の
「天の遺産……」
「興味出てきた?」
「はい。かなり」
ハイペリウムの研究内容はほとんどが皇帝指定の最高機密
「それは良かった。それじゃあ、私はこれで失礼」
「お話ありがとうございます」
ルクシアはランディオと分かれたが、ランディオはこの場から離れず、頭の中で考え事をしていた。
「お前の謎を解き明かすのも
当然だが青年の声を聞いてもネピドの塔は返事をしなかった。
ヴェルシタスの秘密 夕凪あすか @Yunagi_Asuka
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