第6話 「帰省終了」

そして六日目、この日は特に予定はなく、ただダラダラと過ごし、妹と僕の誕生日を兼ねて二人が共に希望する焼き鳥をたらふく食べた。


そして、最終日。

あっという間な気もするし、とても長かったような気もする。今回の帰省は、帰省というより旅行の感覚が強かった。もし、ここに、帰りに友人を訪ねる予定が変わらずに入っていたらバテていたかもしれない。

ともかく、うまくいってよかった。そう思いながら、夜行バスに乗る駅まで父が運転してくれる車に揺られている。ふと外を見ると、ちょうど高校の時によく通った通学路だった。そこには夕方の闇が優しく覆い被さる田園風景が広がっていた。僕が変わるのと、それが変わるのは、どちらが先なのか。

風に靡いた稲穂は、優しく笑っていた。







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ただ帰省の際の思い出を綴っただけで、特に面白い小説でもなく、オチもこれと言ってありませんが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

個人的には、【今日も今日とて】は、同じようにエッセイ調でありながらも、オチやハプニングありで、個人的には自信作なので、もしよければそちらも読んでみていただけると幸いです。

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【帰省】 空川陽樹 @haruki_sorakawa

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