8日間ゲームの沼漂流記

土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり)

ゲームの沼からカクヨムを振り返る

 皆様お久しぶりでございます😅生きております。コロナにもかからず無事ピンピンと元気に過ごしております。


 仕事の方が忙しかったのと、とある理由でしばらくカクヨムをセーブモードで楽しんでおりました。思えばカクヨム依存症ではないかと思うくらい、どハマりしておりました。楽し過ぎて1日の時間配分がずいぶん偏ってきたなと反省しました。ちょっと違うことに、時間を使おうじゃないかと。すると脳みそもリフレッシュしてもう少し面白いネタも思いつくんじゃないかと。


 ふと目に入ったのがカクヨムの広告によく出てくるアプリをダウンロードしなくてもブラウザでできるゲーム広告。ゲームかあ。デジタルのゲームは三十年近くやってないです。語学学習ソフトとか、脳トレのアプリは別にして。オセロや五目並べはたまにやるけど。ファンタジーはドラクエは1、2、3までで卒業したし、FFはやってないです。シミュレーションは初代の信長の野望や、三国志、大航海時代、競走馬の育成ゲームもやったなあ。結婚して子供もできた後は、この手の時間がかかるゲームはやった事はありませんでした。


 話を戻しましょう。


 世のお子様方のご両親の敵であるスマホやタブレットのゲーム。ウチの甥っ子や同僚の子供たちもはまっています。じゃあ私もとりあえずやってみることとしましょう。ゲーム世界に転生と言うメジャーな分野の勉強になるかもしれないですから。と言う口実で、不肖私土岐三郎頼芸、磯野波平氏の年齢を超えてから、約30年ぶりにゲーム手を出すことにしました。



 皆さん、あれはいけません。沼です。ずぶずぶと沈みこんで行きます。気がつくと残り少ない私の貴重な時間があっという間に失われてしまいました。ここ1週間ゲーム漬けでした。これはもう完全にホラーです。


 微妙なうまく調整された難易度の課題、これがポイントですね。それが次から次にやってきます。そのさじ加減が絶妙なので、ついつい引き込まれます。キリのいいところで止めると言う事は非常に難しいです。キャラクターのパラメータをのばしたり、キャラクターを集めたり、小さな課題をこなしたり、ミニゲームをやったり、やることがあまりにも多すぎます。そしてそれは時間をかければある程度こなしていけるのです。


 でもはっきり言って時間泥棒です。課題をこなしているうちに、あっという間に時間がどんどん過ぎていきます。大人は、諸々の事情から時間の制限と言うものは理解できますが、子供には難しいでしょう。ともかく、人間の興味をにうまく引きつけるようにできています。


 世の親御さん達や学校の先生たちが、子供たちがゲームに夢中になっているのを見て、その熱意と集中力と時間を学校の勉強に向けてくれたら、どれだけ良いかと嘆く気持ちはよくわかります。でもはっきりってそれは無理です。多くの子供たちにとってはゲームのに比べて学校の勉強の方がより努力を求められてより快楽が少ないでしょうから。


 ゲームをしている子供たちや大人たちは、努力してゲームに集中しているのでは無いのです。ただただ素直に、欲望の赴くままにハマっているのです。メンタリストどころではない心理学の勝利です。ゲームの方が苦も無く容易に脳みその中の快楽中枢を刺激してくれるようにできています。


 アプリだったら、思い切って削除してしまえば良いのですが、ブラウザゲームとなるとそうもいきません。ついついそちらへ手が伸びてしまいます。これはやばいです。


 さて、先ほど時間をかければゲーム上の課題をこなしていけると言いました。でも、あくまでもある程度はです。と言いますのは、だんだんと課題が困難になってきます。そして、その課題のクリアに膨大な時間をかけるか、もしくは楽な方法を取るかの選択が迫られます。それが課金です。私はケチだから課金には手を出しませんがすればゲームがより楽しくクリアにできるのは間違いないでしょうね。


 いやー実にビジネスモデルとしてうまくできていると思います。商売だから当然です。このゲームの開発にどれだけの人が携わったかを考えれば当たり前です。お金にならなきゃ趣味でここまでのものは作れません。ストーリー、キャラクターデザイン、グラフィックにBGM 、そしてそれらを動かすためのプログラム。このゲームを創造するために一体何人の人が携わってるんでしょう。彼らみんなの飯の種なんですから。未成年の保護者の方も、大人自身もご利用は計画的にしなければなりません。課金もおそらくよほど気をつけないとずぶずぶと沼に沈みこんでいくことになるでしょう。


 それで、ふと我に返りました。


 ゲームって確かに面白いけど、私の立場っていうのはゲーム世界ではあくまでもプレイヤーなんですよね。当たり前のことを言うとお思いかもしれませんが、プレイヤーとはゲーム世界のお客様のことです。つまり、世界を作るクリエイターではないのです。


 無数の選択肢があるように見えても、しっかりゲームのシナリオやルールに従ったすごく限定された範囲でしかプレイはできないのです。意外と自由は少ないのです。


 気がつくと、サラリーマンが仕事をするみたいに、せっせとその世界の課題をこなしている自分がいます。なんだかすごく勤勉に課題をこなしています。あれれ、おかしいなぁ。遊んでリラックスしようと思っていたはずなのに。なんだか疲れてしまいました。


 それで改めて思ったのがカクヨムのことです。


 カクヨムの方が世界を創造する側に回れる分だけ、自由だなぁと気が付きました。もちろん、著作権法やカクヨムの利用規約と言うものはあります。エロの規制もあります。でもその範囲の中で、作品世界はかなりやりたい放題にできます。しかもたったの自分一人だけでも世界創造ができるのです。


 商業作家の皆さんは、諸々のしがらみがあるでしょうが、ただのアマチュアの物書きの私は何の遠慮もなく、私の作品世界の神になれるのです。戦国時代でラップをやろうが、プロレスをやろうが、恐竜を出そうが、パブリックドメインになった歌やキャラを出そうが、適度な下ネタを出そうが何でもありです。


 と言うことで、ゲームの怖さも体験で思いしったことだし、そろそろ飽きたことだし、カクヨム中心での生活の方がよほど自由で創造的な生活ができそうなので、サッサとこちらに戻ることにしましょう。いやーまさか50代半ば過ぎてからゲームにハマりかかると思いませんでした。危ない、危ない。ゲームでは今までとは違う脳みそを使っていたから、ある種のリフレッシュにはなりましたし、二度とやらないとは言いません。でも、再び沼に沈むことがないように注意⚠️しましょう。


 と言うことで、近況ノートに書いていたら、あまりにも長くなったので、短編エッセイとして投稿させていただきました。いい歳ブッコいて全くお恥ずかしい限りです。


 今日からちゃんと読書活動と創作活動に復帰します。反省しています。ごめんなさい。


 ほんとに反省しています。


<(_ _)>

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8日間ゲームの沼漂流記 土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり) @TokiYorinori

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