主人公は謎の少女。正義の味方であるにはあるが、彼女が通った道のりには、ペンペン草さえ生えない気がする。『お嬢ちゃん』の彼女はトコトコ歩いて風の向くまま気の向くままに、出会った先で出会ってしまった強奪者たちをうちのめす。ただ、ちょっとそのやり方がいき過ぎてるだけ。読む方は勧善懲悪で気分がとてもよろしくなる。読みながらおにぎりなんかも食べられる。小説の中は血みどろなのに、妙に牧歌的でもあるからだ。文章も整っている。必要なことしか書かれていない手練れです。
主人公である小さな女の子、リベラが前に立ちふさがる敵をバッサバッサ斬り伏せていく。ただそれだけの物語。武器は巨大な斧。圧倒的な力で敵を真っ二つにしたり、首を飛ばしたり、粉微塵にしたり……爽快感がたまりません。日常を過ごすときは普通の少女(?)なのに、ひとたび強そうな敵の情報や、困っている人を見かけると、斧を携えて飛び出します。たぶん戦闘狂です。ヤバい女の子なのです。読みやすい文章で、さらさら読めてしまうので、気になった方は、ぜひともリベラちゃん無双を浴びてください。たまんねぇぞ!