第14話 Mountain Top
もう、これにしました。
ELLEGARDENの「Mountain Top」です。
16年振りの新曲として2022年にリリースされた曲です。
この曲無くして、「今の」エルレは語れない。そう思い選びました。
以前、「花」を紹介しましたが、今の僕にはこの「Mountain Top」の方が刺さります。
ニューアルバム「THE END OF YESTERDAY」がリリースされた時に、割と若い世代の方々から「物足りない」だとか酷評コメントも見受けられました。
ズバリ言います。
「盲目的に聴いてんじゃねぇよ。」
です。
リアルタイムで聴いてない世代からすると、確かにその意見は分かります。
SUPER NOVAの様な一気に爆発するような曲ではありません。
でも、リアタイ世代からすると、同じ様に年取って来たからこそ「共感」するんです。
逆に昔のエルレっぽい曲を出されていたら、引いてたかも知れません。
「新しいファン層へのウケ狙い?」
多分そう思ってしまう。
ワンオクのTAKAがいい事を言ってました。
「この迎えに行ってない感じ。むしろ、迎えに来させるスタンス──好きですね。」と。
分かる!それ!
初期エルレっぽさを出して来られたらファンに「エルレだよー!」ってアピってる感じがする。しかし、逆に今のエルレを敢えて出すことで待ち焦がれていたファンにこんな感じに成長したよって、ありのままを伝えてると言うか。
昔から、ELLEGARDENってバンドはそんなバンドでした。活動休止の2008年までインディーズで活動し、大きなプロモーションを行ってた訳じゃありません。
聴いて好きになった人達がクチコミで広めたというか。
僕も、2000年か2001年くらいに、エルレが地方で野外ゲリラをやってた時に偶然地元で見掛けて。その時は名前だけ覚えてて、後日「指輪」ってシングルをタワレコで見付けた事がきっかけなんですが、その時の衝撃たるや。
すげぇもの見てしまった感で胸が熱くなりました。初恋より衝撃でしたね。
2008年から10年間の活動休止。
再開後の4年間はライブはやるものの新曲は無し。
そして、待ちに待った新曲リリースからの16年振りの新アルバムリリース。
まさかのここでメジャーデビューですよ。
デビュー時から今まで見て来て思う事としては、細美武士が気遣いしいな人になってると感じてます。
割と昔までは細美武士ありきのELLEGARDENって感じがしてました。
ELLEGARDEN=細美武士みたいな。
活動再開後、インタビューやライブで感じるのは、他のメンバーを立てた発言が多くなったなと。また、他のバンドの人を賞賛するようなコメントも多いと思いますね。
勝手な想像ですが、the HIATUSでは先輩ミュージシャン達と一緒にやっていることと、MONOEYESでは本気で好きな音楽を、好きな仲間とやれたことが「ELLEGARDEN」でしか出来ない音楽を発見したのかなと思っております。
やっぱりこの4人じゃないと、作詞作曲 細美武士 でも何か違う。
いい曲でも、求めてるものと違う。
そんな気分でした。
Mountain Topの歌詞からも、そんな細美武士の心情とか読み取れます。
勝手ながら、「No.13」から数年大人になって色々分かってしまった。そんな曲だと思っております。
音楽を聴きたくなる話。 リド。 @Rid_anvicious
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