君が知らない言葉を吞む
藍ねず
君が知らない言葉を吞む
――
それは私達を脅かす天敵の種族。あらゆる書物、並びに記録媒体を食い漁り、綴られた記述を自分の腹に収めてしまう悪しき奴ら。ほんとに苦手。ほんとに無理。精神性からして違いすぎて苦痛になる。
対する私達――
翼と言っても主軸は黒い枝で、羽根の部分は写真だ。私達は見た景色を写真にし、羽根として背中に溜めている。触れると写真は動き始め、聞いた音声まで再生できる。自分の目が映し、耳が拾った音を数秒記録したのが羽根なのだ。
私には今、四本の翼がある。お父さんやお母さんの世代になれば六本以上、お爺ちゃんお祖母ちゃん世代になれば十本程度。
しかし、最初に話したように天敵たる
むしゃむしゃと……
「まぁた余計な記録増やしてんな」
「ほんとにもー嫌い嫌い嫌い大ッッ嫌い!!」
そう、今も私はむしゃむしゃと食べられている。折角溜めた右の翼の一本を。俯せに倒された背中に乗っているのは「イーター」こと、レコルドイーター四〇四。対する私はレコルドナンバー四〇四。
レコルドナンバーの名前は番号で振り分けられており、レコルドイーターもそれに合わせて番号の名前になったと歴史の授業で習ったな。横取りをしないように「自分と同じ番号のレコルドナンバーを捕食しましょう!」の精神らしい。キチ害共め。
少年のような見た目をしたレコルドイーター四〇四。彼はレコルドナンバーの警備をいつも抜けて、的確に私の元までやって来る。
私達は元々大人しい種族なのに、こいつらのせいで城壁を作ったり武術訓練をしたりするのだが、如何せん付け焼刃。見聞きするだけの記録媒体に体術的戦法など向くはずがなく、いつもイーター共につまみ食いされるのだ。
学校の先生が遅刻していると思ったら「イーターに左翼を全てもがれました」とか言うし。お陰でバランス感覚が崩れていた。まともに歩くのも辛いだろうに、這いつくばりながら学校へやって来た先生には頭が下がる。暫くの間は教鞭を取ることが出来なくなっていたな。
ニュースキャスターの人が生中継していたら、イーターが羽根を
市長はこの前、定期演説中に翼の根本に噛みつかれていた。ついでにヅラも剥かれて頭皮も叩かれていた。節操がなさすぎる。そんなことするから市長の毛根は死んだんだってみんな思ったよ。絶対。記録を死守しようと奮闘した市長の姿は私もしっかり写真にしました。
ちなみに私は学校で普通に委員会活動をしていたのに、窓ガラスを割って入ってきたイーターに取っ捕まってこのザマである。人が折角作った保健室の便りがぐちゃぐちゃになるじゃないかッ
「ここの警備が軟弱すぎるんだよ、知識と経験しかねぇ写真家さんよぉ」
「知識も経験も遺産だから! あんた達みたいに身体能力と食欲しかない蛮族と比べないでくれる⁉」
などという抵抗も空しく私の右羽根がなくなった。あぁ私の記録。せっかく溜めたのに……。
食べられた記録は私の中から無くなってしまうので、何の記録を食べられたのかも分からない。
私はこの学校の保健委員で、三年生で、レコルドナンバー四〇四。それは覚えているから大丈夫か。
私の上でむしゃむしゃと写真を食べるイーターは「あっま」と文句を垂れていた。
「これ幼児時代のお遊戯会の記録か。胸焼けするな」
「なにその記録! お遊戯会ってなんだっけ!?」
「欠片なら今見られるぞ」
「あんたの涎つきとかほんとに嫌!!」
暴れていれば背中からレコルドイーターが退いたので、すぐさま距離を取る。枯れ枝のようになった私の右の翼。悲しい。四本あったのに、三本とちょっとになっちゃった。悲しい。悔しい。畜生が。
「な、なんてことを~」
「お前が弱いからだよ」
レコルドイーターは自分の腹部を摩りながら欠伸する。黒い前髪を掻き上げた彼は赤い瞳をこちらに向けた。
「その目、どうにかしてぇなぁ」
細くなった赤目に鳥肌が立つ。脱兎のごとく逃走した私は、廊下にばらまいた便りのことを家に帰ってから思い出すのだ。
「おかえり。って、貴方また羽根を食べられたの?」
「そうなの~」
家の奥にいた母に慰められ、ちょっと大きくなってしまった制服の袖を捲る。畜生ちくしょう。せっかく身長が百五十五センチに到達した所だったのにさ。
母の膝に頭を置き、母の声と夕暮れの窓を記録する。目を閉じてしまえば記録は出来ないので、悔しさで滲んだ視界でも記録してやるんだ。そうすれば私の右の羽根には写真が生まれるから。沢山の事柄を見て、聞いて、記録する。それを積み重ねていけば、私は大人になれるもの。
「お母さんやお父さんはよく六本も溜めたよね」
「ここまで来るのは大変だったわ」
しみじみとした母の声に顔を上げれば、眉を下げて微笑む表情を記録できた。
家の窓には鉄格子。扉は三重の厳重警戒。外に出る時は迅速に、神経を周りに張り巡らせて。
レコルドナンバーの大人はみんな自分を守り続けて成長した。まだまだ羽根を食べられてしまう私は、イーターが言うように弱いのだろう。
もっと逃げられるようになって、もっと多くの景色を記録しなきゃ。それが出来るように頑張らないと。
「そうだ、貴方にいい仕事の話が来たの」
「仕事?」
「そう、人間の子どもの成長を記録して欲しいって依頼。不要な記録は貴方の羽根にしていいんだって。やってみる?」
「やる!」
思いもよらぬ朗報に私は声を張る。嬉しそうな母の表情はきちんと私に記録された。
レコルドナンバーには、人間から仕事の依頼が時々入る。私達の羽根は綺麗に思い出を切り取っているから、人間の間では重宝されているのだ。触ればその時の声も動きも分かるし、こちらも普段は見ない景色で羽根を増やすチャンスになる。やらない手はない。
萎んでいた気持ちが上向きになった時、今日も羽根を守り切った父が帰宅した。私は仕事を受けることを伝え、父は学校に公欠の連絡を入れてくれた。
よしよし、人間の国まで行けばイーター四〇四からも逃げられるだろうし。色んな写真で羽根も前より綺麗になるかもしれないし。がんばろ!
――と、昨日の私は思っていたのだ。
人間の国まで意気揚々と向かい、昼過ぎには依頼主の家に着いた。今日は子どもの三歳の誕生日という事で、子どもを中心に家族の様子を記録して欲しいというのが内容だ。
私は記録した。ふくよかな頬に生クリームをつけながらケーキを頬張る男の子。和やかな表情で息子の頬を拭く母親。目元を下げてプレゼントを渡す父親。
家はこじんまりとした一軒家。家族三人。晴れた日の昼下がり。近くのお店で買ったケーキには男の子の名前が書かれたプレートが乗って、私も一切れ分けてもらった。
穏やかな光景だ。誕生日と言ったらこうだろうと言う要素をふんだんに盛り込んで、息子の成長を心から喜んでいる。記録している私まで口角が上がってしまい、どんな会話も聞き逃さないように耳をそばだてた。
男の子は遊び疲れたのか、夕方には眠ってしまった。私はその寝顔も記録し、ご両親は私の羽根から記録を厳選していく。
「こんな顔してたんだ」
「可愛い。こっちもいいね」
「うん、凄く綺麗な写真」
「あの、写真を取る時に痛みとかは……?」
「あ、無いので大丈夫ですよ。必要な写真を気にせず取ってください」
なんて、優しい会話をして、日が暮れる前に家を後にした。写真を胸に抱いた夫婦の表情が印象的で、私はこの時間も記録する。イーター四〇四に毟られた右の羽根も少し元気になったし、背もちょっと伸びたし、いい仕事だった。
軽い足取りで帰りの駅に向かった。そこまではとても良かった。本当にいい日だった。
だけど、建物の裏から物音が聞こえたのはいただけない。そこから良き日に暗雲が立ち込めた。
まだ電車まで時間があるからって、興味本位で爪先の向きを変えたのが駄目だった。
建物の裏を覗いたのが駄目だった。
私は、見ればなんでも記録してしまう
「え、」
「……あ、」
いたのは、写真の羽根で覆われた一本の翼を掴んでいる、黒ずくめの人。
足元には三本の翼が落ちており、黒ずくめの向こうには頭から血を流した男の子が倒れていた。
あの子、レコルドナンバーだ。近所で見たことある。なんで翼、血が凄い。何やってるの。翼。待って、翼は大事。どれだけ羽根を毟られても、翼を折られてもいいけどさ、
抜いちゃったら、元から無かったことになるから。駄目だよ、駄目だ。そんなことしちゃ駄目なのに。何やってるのこの人。
「今日は、運がいい」
くぐもった声を聞いて足から力が抜ける。気がつけば尻もちをついており、耳のすぐ横で心臓が鳴っている気がした。
全身を巡る血が熱い。額も熱いし頬も熱い。でも指先は冷たい気がして、なんか呼吸が変で。ここから逃げないといけないってことは分かってるのに。
足が小刻みに震える私は、血が滴る翼を記録してしまった。
「君達の翼、とても綺麗で好きなんだ」
近付かないで。こっちに来ないで。その翼をあの子に返してあげてって……それは、もう、遅いんだろうか。
写真の翼は記録を保管するだけ。飛んで逃げることも、動かして威嚇することも出来ない。私達が背負っているのは日々の記録で、過ぎ去った思い出だから。
「でも、俺の記録はいらないんだよな」
向けられた銃口に非現実感が増していく。これは夢かもしれない。仕事に緊張してて、本当の私は帰りの電車で居眠りしてるのかも、なんて。
太陽が沈んでいく。裏道の暗さが増していく。
「だからそれ以上、俺を見ないでよ」
黒ずくめの目だけが暗がりの中で輝いて。
私の目は、相手の動きを記録した。
「――同感」
私の体が勢いよく横に引かれ、数秒前に頭があった部分を銃弾が通過する。無理やり引き倒されたことで体には痛みが走った。
地面には銃痕ができ、黒ずくめが一瞬たじろいた時。
黒ずくめの顎に――イーター四〇四の膝蹴りが炸裂した。
「ぎッ」と黒ずくめからは変な声が漏れ、私の前には黒い布が落とされる。
「おら、目ぇ瞑ってろ。耳も塞いどけ」
「ひ、ぁ、」
「こんな景色、記録すんなよ」
イーターの赤い目が私を見下ろす。かと思えば仰向けに倒れた黒ずくめに近づいて行ったから、私は慌てて両目を布で覆い、両耳を手で塞いだ。何が何だか分からないまま、必死に記録を止めるため。
私は何も見ない。何も聞かない。この場の何も記録しない。今日は男の子の誕生日で、あったかい仕事で、それをしただけ。私は何も見てない。何も聞いてない。何も記録してない。私の羽根は、何も具現化してない。
濁流のように現実逃避の言葉が生まれ、奥歯が震える音だけ聞こえる。何も聞きたくないのに、私の中に生まれた音までは封じ込められなくて、爆発しそうな心音に涙が浮かんだ。
ふと、目を覆っていた布が強制的に上げられる。反射で手も外れてしまい、私に視界と音が戻された。
「はっ、ひでぇ顔」
記録したのは、鼻で笑ったイーターの顔。
彼は現れた時と変わらない見た目で、黒ずくめはいなくなっていた。なんなら羽根を抜かれていたあの子の姿も無く、血溜まりだけが残されている。
血溜まりを記録した時、イーターが間に入り、私の視界は彼だけになった。何が起こったか知っている、彼だけに。
「な、ぁ、なに、したの」
「別に? お前が記録することは何もねぇよ」
「あ、あの子、あの子は? 倒れてた、あの、翼が、つばさがさぁ!」
「あれは担当のイーターが来た。それ以上はいいだろ」
「よ、よくない! あ、あの子無事? 翼が、見たよね!? 翼が!!」
「うるっせぇなぁ」
私の口をイーターの手が塞ぐ。掴まれた頬にはイーターの指が埋まり、微かな痛みとなって私の頭を刺激した。
私は、顔を歪めたイーターを記録するしかない。
彼は
レコルドイーターが写真を食べる。大口を開けて、喉を広げて、丸呑みにする。
私から奪った記録は――……
「おら、これでもう騒ぐ要素ねぇだろ」
「騒ぐ……?」
私は額を触り、前髪を押し上げている布に気づく。布は少しばかり湿っており、私の目尻からも涙が落ちた。
え、
「うわ、私、なんで泣いて……? てかなんであんたここに⁉」
今日ここまで来たならイーターに会わないと高をくくっていたのに、仕事帰りにコイツに会うとか最悪でしかない。
仕事で温まっていた私の気持ちは一気に下降し、暗がりでイーターは息を吐いた。……そういえば、なんでこんな所にいるんだっけ。私は大通りを歩いてたはずなんだけど?
「ここどこ?」
「裏道。お前がふらふら歩いてんのが見えたからなぁ。引きずり込んで、今日は左の羽根を食ってやろうと思ったんだが」
「やだ!!」
「うるせぇ」
イーターは私の羽根を掴んで「今日は何してたんだよ」と勝手に記録を見る。私がぎゃいぎゃい騒いだところでコイツの腕力には敵わないのだ。悲しい。折角背が伸びたのに。また縮んじゃうのかな。
何となく疲れを感じている私は抵抗をやめ、食うなら食えのスタンスで手足を投げだす。イーターは私を壁際に押し付け、引っ張った翼を吟味していた。
「ンだよ、また余計な記録増やしてんな」
「増やさなきゃ大人になれないもん」
「なんなくていいだろ。一生チビのままで」
「やだよ! 大人になって、沢山の羽根を持って、私は記録に埋まるんだから!」
目標を吐けばイーターの目が見るからに細くなる。私はその表情まで記録してしまい、嫌な写真が増えたと内心で嘆息した。イーターの目元には皺が寄り、低い声が落ちる。
「埋まる、ねぇ。そんなこと、レコルドイーターに掴まってる状況でよく言えるなぁ」
「一生チビのままで、なんて言うからじゃん!」
私達、レコルドナンバーは記録しないと大人になれない。イーターに羽根を食べられ続けるうちは
レコルドナンバーは翼の本数が増えるごとに年を経る。
年を経るごとに翼が勝手に増える訳ではない。
人間の子どものように、毎年誕生日の蝋燭が一本ずつ増える、なんてことはないのだ。
かく言う私も既に何度か高校三年生をしている。学校在籍の記録上四回目くらいにはなるのではないかな。毎年似たような顔ぶれで、卒業できた子は本当に称えられる。よくぞイーターから逃げきって羽根を増やしたねって。
なんなら、羽根を食い荒らされて
バランス感覚が取れなくなるほど羽根を食べられた先生は、何歳か体が若返ってしまった。学校に勤務している記録は残っていても、教職免許を取った記録がごっそり無くなっていた。だからもう一度学び直しをするために休職している。
ニュースキャスターの人は羽根が四本になってしまい、高校生に戻ってしまった。高校卒業後の記録が全て無くなり、どうして無くなったかも覚えていない始末。最後まで中継をやりきった彼が再び大人になるまで、放送局はあのナンバーの席を開けている筈だ。
市長はもう自分が子どもの頃の記録を持っていない。それを補えるほど沢山の記録を積み重ねているからこそ、市長を続けられていた。市長担当のイーターが最近目を狙って動くのは、これ以上記録させないための悪作ではないかと噂高い。
「記録に埋まれるなんて思うなよ」
レコルドイーター四〇四が私の羽根を取る。
「圧死なんてさせねぇから」
私の目標を遠ざける。
レコルドナンバーはみんな、記録することが生きがいだ。記録することが生きる意味なのだ。だから毎日色々なことを写真にして、羽根を増やして、翼を生やして、年を取る。
そうして最後には、溜まった翼の重さに耐えられず、圧死する。
それが私達の目標で、至高の最期。
自分が生きてきた全てに押し潰されて目を閉じられるのだ。楽しい記録も嫌な記録もあるだろうけど、それらをひっくるめて人生なんだから。私達は自分の背中を重くして、積み重ねて、その年月に浸って死にたいだけなのに。
レコルドイーター四〇四が私から写真を奪う。記録を食べる。無くなってしまった記録は戻らないのに。
あぁ、駄目だ、負けるな、折れるな。
私の記録を食べる奴の顔すら記録しろ。悔しさを記録しろ。自分の弱さを記録しろ。
いつかこの記録も、私を潰す糧になるだろうから。
「何と言われても、何度食べられても、私は大人になるよ。翼を増やすんだ」
「俺も食うのをやめねぇよ。対のレコルドナンバーの記録を食って生き続けるのが、俺達レコルドイーターの生きがいだからな」
羽根を荒らす手が私の額に伸びる。反射的に私の体には力が入り、イーターの指が目元を辿った。
赤い双眼は何を考えてるのか分からない。分からないけど、記録はした。
イーターは二本の指で私の瞼を下ろさせる。薄い皮膚越しに眼球が撫でられて、私は自然と息を詰めてしまった。
「……俺だけ記録してりゃあいいのになぁ」
「なにそれ」
「いつも言ってるだろ。余計な記録を増やしやがって、てさぁ」
「余計な記録なんて無いし」
「俺からしたら、お前が俺以外を記録してんのは全部余計なんだよ」
瞼が軽く叩かれる。開くよう促されていると感じて瞼を上げると、薄闇に溶けそうなイーターがいた。
しゃがんでいる彼は膝に顎を乗せ、気怠げに私の目元を叩くのだ。
「埋もれる最期がどうしても欲しいなら、俺の記録に潰されちまえ」
鼻で笑ったイーターを記録する。
私の羽根が再び千切られる。
また、私は記録を失った。
***
「も~食べないで~!」
「まぁた余計な記録増やしやがってよぉ」
今日も学校に侵入して来たレコルドイーター四〇四に羽根を食べられる。このままだと私は来年も高校三年生だ。それだけは阻止したいのに、コイツはいつもいつでもやって来やがるんだ。本当に最悪。害悪め。
俯せの私の上から手が伸びる。イーターの指は私の瞼を撫で、低い声が背後から降ってきた。
「そろそろお前の目、どうにかしてぇなぁ」
全身に鳥肌が立つ。
恐る恐る顔を上げて、難しい角度ながら首を後ろに向けた。
そこには、片頬だけ上げて笑うイーターがいる。
「生きがいを食われて生き永らえろよ。レコルドナンバー四〇四」
肝が冷えた私は暴れに暴れ、今日も脱兎のごとく逃げ出した。
――――――――――――――――――――
レコルドナンバーの彼女が大人になれる日はくるのでしょうか。
レコルドイーターの彼が捕食をやめる日はくるのでしょうか。
彼が彼女に抱いている感情は、何と名付ければいいんでしょうね。
死を見据えている彼女と、死を遠ざける彼を見つけて下さって、ありがとうございました。
藍ねず
君が知らない言葉を吞む 藍ねず @oreta-sin
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