第86話 霧を食らうモンスター

霧が吸われている中、ルージュとアロンの攻撃によって中断されたお陰で霧が吸われている感覚が薄れていった。だが、完全に止められているわけでは無いようで今も若干吸われているようだ…


「アロン…あのモンスターの事知ってる?少なくとも俺は知らないんだけど…」


『知っています。あのモンスターはいわゆるバクです。夢などを食らうモンスターですが、このモンスターは霧などの空間に影響を与えるものを吸収して自分の力にすることが可能なようです。』


「すごいめんどくさいね…どうすれば倒せるの?」


『倒し方としては、吸うことができなくなるほどの量の霧を生み出すのが現実的でしょう…ですが、既にかなりの量の霧を吸われています。このままだと相手に姿を晒すことになり、霧の生産は止められてしまう可能性が高いと考えます。』


「わかった…それでも霧を使って戦ったほうが良さそうだね。」


『その方が良いかもしれません。ですが相手がこちらを視認することが出来るようになれば直接攻撃を仕掛けてくると思います。そうなれば二人同時に相手をすることになり、私一人では抑えきれない可能性が高いです。』


「安心して。俺に策があるから…俺はあのモンスターは自分で動くことが出来ないと見た。あのモンスターは動かないで必死に切りを吸っているみたいだけど、段々と数速度も落ちてきているみたいだ。霧を生産してあいつを倒してしまってからのほうが確実に楽に戦えると思う。」


『主様の判断にしたがいます。それと、私はどう戦いますか?』


「同じ感じで、衝撃波を飛ばしていってくれないか?近接戦を仕掛けてきたら、槍で応戦して遠距離戦をするなら得意な収束した衝撃波を撃ち込んでやれ!!」


『わかりました!!この通路のような場所は攻撃を受けてえぐれたり、破壊されたりしても再生するんですよね?』


「そうだけど…どうかしたの?」


『私にとっておきの策があります!!主様と同じですよ!!』


「…ちなみにどんな策なの?」


『こうするんです!!ここの通路の上は石がたくさん敷き詰められているでしょうから…』


そう言うとアロンは上に向かって、大量に衝撃波を放った。すると大小様々な石が相手に降り注いだ。


『ダンジョンの石は破壊不可の属性が付与されていた気がします。ですが、収束された衝撃波を受けたら壊れてしまいましたね!!』


「おう…なかなかに強力な衝撃波だな…というか破壊不可の属性が付与されてるのに衝撃波を食らっただけで壊れるなんておかしいだろ…というかある意味矛盾しているよな…」


『さて…どうして壊れちゃったんでしょうね?私にはあんまり分からないですね…もしかしたらダンジョンの石というか壁は、衝撃波に弱いのかもしれませんね!!』


アロンの言う通り、もしかしたらダンジョンの壁や石は衝撃波に弱いのかもしれない…じゃなきゃ破壊不可の属性が付与されているはずの物が破壊されるわけがないもんな!!


俺はそんな事を思いながらも、これからの事を考えていた。まずはこの二人をどうにかして倒して切り抜けなければ…



















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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