第87話 それとも…?
アロンの衝撃波の威力は、大体5段階に分けられる。一段回目はほとんど収束せずに広範囲に射出する方法だ。この方法ではダメージをまともに与えることは出来ないが、臓器に刺激を与えて吐かせたり…など効果的な面も存在する。
二段階目は一段回目よりかは収束させて、ある程度威力をもたせることで相手にダメージを与えやすくする方法だ。適度にダメージを与えることが出来、なおかつ広範囲の敵にダメージを与えることが出来るので、結構重宝している。
三段階目はある程度収束させて、大幅に威力を上げ、攻撃速度も上昇させたものだ。この場合の衝撃波は音速を超える速さで対象に命中し、ダメージを与えてくれる。
そして四段階目は大部分を収束させて、火力と攻撃速度に力を集結させているものだ。この場合の衝撃波は光速の50%程度の速さで飛翔して相手にダメージを与えてくれる。さらに、この段階以降の衝撃波は防御力による抵抗を無視してダメージを与える。
最後に5段階目の衝撃波は完璧に収束させて、火力と攻撃速度に極ふりしているものだ。範囲火力は出なくなったが、一撃一撃が非常に強力。加えてこの衝撃波は光速と同等の速度で飛翔して相手にダメージを与えることが出来るのだ。
ここまでの境地にたどり着くと、大抵の敵には非常に強く働くだろう。だけどそれが通じない敵も一定数存在するのだ。
「それが目の前にいるモンスターなんだよな…一体どうやって突破すれば良いんだ?」
俺を含めてアロンとルージュは苦戦を強いられていた。モンスターに対して有効な攻撃を持ってはいるものの、そういった攻撃はすべてあの二人に防がれてしまうのだ。テイムしているモンスターの弱点をしっかりと把握している奴らみたいだ…
「ルージュは霧の生産を続けて!!アロンは衝撃波のペースを落としつつ、近接戦闘に入れるか観察してみて!!その槍だったら、あいつらも一撃で倒せるはずだから当てることを念頭において戦ってくれ!!」
『かしこまりました!!ですがこの槍を扱うとなると相当な大振りになってしまいますから…おそらく当たらないと思いますよ?』
「いや…俺が当てられる状況を作り出すから、アロンはその状況になったらすぐさま行動に移せるように、準備をしておいてくれ。」
『はいわかりました!!それで主様はどうするんですか?』
「俺が持っているアイテムは、一応5個程度はある。その残っているアイテムであいつらを苦しめてやるよ。4つ目で切り札を使うから、そのタイミングに合わせて攻撃をしてくれ!!」
『わかりました!!』
アロンとルージュは遠距離戦では非常に強力だ。固定砲台としてたくさんの敵にダメージを与えることも可能だろうし、今回のように移動をしつつも大きなダメージを相手に与えて混乱に落すことが出来る…更には自衛能力さえも持ち合わせているのだ。これほどまでに強力なモンスターはそう居ないだろう…
「さぁアロン!!ルージュ!!ここが踏ん張りどころだよ!!ここであいつらをしっかりと倒しきれれば他の人が狙われることもない!!」
俺はアロンとルージュに新しく指示を出した後、行動に移ることにした…
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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