第83話 卑劣な犯罪者
俺が背中に感じた激痛の要因を探るようにして、後ろを振り返るとそこには俺の背中に短剣を突き立てている男の姿があった。そしてその姿には何処か見覚えがあった。
「なっ…どうしてあんたがここに居るんだ!!それに…どうして短剣を俺に刺したんだ…」
俺が男を睨みつけながら、話しかけると男は笑みを浮かべながら話しかけてきた。
「いい反応してくれるじゃねぇか…この短剣も喜んでくれるだろうな。この短剣の元の持ち主が誰か知っているか?」
「知らないですよ…」
「そうか…しらないか〜残念だ。その短剣はな、異界の暗殺者と呼ばれた男が持っていた品だ。まぁそいつは既にこの世には居ないんだけどな!!」
「こうやってお前が殺したんだな!!今の俺にやったみたいに後ろから奇襲を仕掛けて、殺したんだろ!!」
「ひゅ〜御名答!!異界の暗殺者なんて呼ばれていても所詮は同じ人間。体の構造を多く把握している私のような医者を殺っていたものからすれば、簡単に殺せるんですよ。」
「お前はもともと医者だったんだな…なんでこんな事をするんだ。」
「短剣が刺さってる状態で良く喋れますね…まぁ良いでしょう。私の過去について詳しくお話してあげましょう。あれは私がまだ医者として病院に勤務していた頃でした。深夜に急患が入ったんです。」
「…それはよくあることじゃないのか?勤務している状況とかにもよるかもしれないけどな。」
俺はあいつが話をしている間に、ポーションを傷口に塗ってなんとか苦痛を軽減していた。この短剣の力なのか、傷の治りが非情に遅い…これはどうにかしないと…
「そうですね…確かに急患が入ることは珍しくありません。むしろ急患が来ないなんてことはないでしょうね。ですが貴方みたいに恵まれている人にはわかりますか?私みたいに苦労して苦労しても医者として名を馳せることは出来ずに、腕だけが廃れていく…お前はどう思う?自分の腕はたしかに通用する範囲にはあるのに、周囲が抑圧してきて歳を重ねるごとに腕が廃れていくんだ…」
「腕が廃れるとかは関係なく、それは努力が足りないんじゃないか?少なくとも俺は恵まれていると思ったことはないし、あんたみたいに人のことを襲ってまで何かを達成したいとは思わない。そもそもお前の狙いは何なんだ!!」
「俺の狙いね…だいたい想像がつくんじゃないか?」
「…俺が持ってるアイテムか?死んだら確かにその場にドロップしてしまうし、最終的にはダンジョンに回収されてしまうけど、こうやってダンジョン内で殺そうとまでするのか?」
「いや〜君にはこのダンジョン内で起こったことを報告しようと地上に向かって走ってきたが途中で力尽きて、強力なモンスターにやられてしまったという設定で行かせ
てもらうよ。」
「それは困りますね…アロン!!やってくれ!!」
『再生も全て完了しました!!戦えます!!』
アロンは再生を終えた部分を擦りながら、槍を構えた。衝撃波を放ちその男にダメージを与えてくれた。
「ルージュもアロンの援護をしてくれ!!」
駐留していた部隊の内の一名との戦闘が始まってしまった…
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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