第82話 【奇襲】背後からの危険人物

俺とアロンはドラゴンの猛攻に苦戦していた。ドラゴンは常に周囲に炎を巻き散らかしながら暴れていた。


暴れ方が凄まじく、俺とアロンは防戦一方になっていた。防戦一方なためにダメージを全く与えられず、逆にこちらが苛烈な攻撃を受け続けることになっていた。


苛烈な攻撃によってアロンも損傷していた。少なくともゴーレムの再生能力が発動できるくらいには、攻撃をやめてほしいんだけど…ドラゴンの素早い動きかつ高い攻撃力の前では、時間を稼ぐことすらも出来なかった。


アロンの再生能力が発動していないせいで、損傷している部位が治らないようなのだ。そのせいか、攻撃を抑えることが難しくなってきている…


俺自身はアイテムでなんとかなっているところがあるけど、このドラゴンの攻撃を防ぎ切るのは不可能だ。結界系のアイテムを使ったとしても、貫通してダメージが発生するほどの強さを持つ火球を放ってくるのだ。


「っく…ダメージが…」


『主様…なんとかして撤退しないとまずいです。私自身もダメージが蓄積してきてて、再生することも出来てないですし…攻撃も通る気配がありません。どうしますか?』


「…撤退しなくちゃいけないんだけど…そういったアイテムは今回の報酬金で買おうと思ってたんだよね。だからまだ買えてないの。」


俺がそういった瞬間に、俺とアロンめがけてドラゴンがなんの予備動作もなくブレスを放ってきた。


そのブレスは俺とアロンの間を通過して、周囲を焼き焦がした。俺の服は若干燃えて、アロンも右足を吹き飛ばされてしまった。


「まずい…アロン一度離れよう。離れたらダメージを多少分散できると思うから…」


『わかりました…ですが、この損傷のせいで再生能力を起動できないようです。それ以外にも様々な要因があるようですが、一番つらいのは機動力が落ちているところです。あのブレスも回避できないかもしれません…』


俺とアロンがブレスの行方を確認していると、封鎖されていた場所が炎で破壊されていた。これで多分元の階層に戻ることが出来るだろう…


「アロン!!これ元の階層に戻れると思うから、逃げるよ!!」


『わかりました!!戻りましょう!!』


俺とアロンが急いで元の階層へと繋がっている階段へと行こうとしたときだった。ドラゴンもこっちへと迫ってきたのだ。


「やばい…時間がない…」


アロンとともにギリギリで元の階層へと繋がっている階段がある所に侵入することが出来た。ドラゴンはこちらに侵入することが出来ないようで、こちらに憎しみを持った視線を送っていた。


「はぁ…はぁ…一度上に戻ろうか。」


『そうですね…一度再生能力を起動して、体力を回復させてからでいいですか?』


「そうしよう…俺も疲れたよ。」


『私が周囲を警戒しておきますので、しばらく寝てても大丈夫ですよ。』


「ありがとう…ちょっと寝ることにするよ…」


『是非そうしてください。私はこれくらいの負傷を負っていてもある程度は戦えますから…』


「ルージュの憑依も解いてもらって、上手いこと調整しておいて…」


そうして俺は目をとじた…しかし、次の瞬間俺の背中に激しい痛みを覚えた。






















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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