第80話 ボスモンスターとの戦闘
俺とアロンは次の階層へと足を進めていた。次の階層へと侵入すると、思わず身を引き返したくなった。なぜならそこら一体に血が飛び散り、周囲が燃え続けているからだ。
周囲が燃えていることによって俺自身にも常にダメージが入っているようだ。体感すごい速度で自分の生命が失われているような感覚がある。
ステータスを見ることが出来ないけど、後数十秒ここに留まっていたら俺は死んでしまうかもしれない…アロンにそんな感じの視線を向けると、アロンは一時的に撤退してくれた。
一度外に出ることが出来たけど、問題はここからだった。俺とアロンが階層を戻っても景色が変わらなかったのだ。わけが分からずに視線を色々な所に向けたが一つ発見した。俺の視線の先には一冊の本が落ちていたのだ。
その本を手にとってその場から持ち出すことにした。この間にも俺の体力は減り続けていた。
「はぁ…はぁ…ここやばいな。早く抜け出して、地上に出ないとまずいかも…」
『主様ポーションをお使いください。ですがタイミングはこちらで最適を探しますので、すぐに飲もうとしないでください!!それとこの階層から抜け出すことはもう出来ません!!』
「はぁ…どうして?」
『我々がこの階層に入ってきた穴が封鎖されているからです。あの穴が塞がれている以上、他のところから侵入したりすることは出来ないのは事前に確認済みです。なので出ることも出来ません。』
「それじゃあどうすれば…」
『安心してください。こういう時の状況に適しているアイテムを一つ知っています。それ以外にも、主様が拾った本に何かヒントが示されていたりしませんか?』
「いや…書いてないみたい。それとポーションはいつ飲めばいいの?もう息が結構きついんだけど…」
『まだ耐えてください!!後20秒したらポーションの半分までを飲んでください。ポーションをすべて飲まずとも半分飲めばポーションの効果が発動します。ポーションの効果のお陰で、環境変化によるダメージは軽減されるはずです。』
「でもそれじゃあ体力は一方的に減っていく一方だよ?」
『ご安心ください!!先程と同じでポーションを半分も飲んでいれば、自己治癒の力も発動するはずです。その力を使えば数時間は生きれます。』
「でもその間に逃げるなり何なりしてここから生還しないと…」
『っ!!主様伏せてください!!』
俺はとっさの事でほとんど反応することが出来なかったが、アロンが俺を守るようにして立ちふさがってくれた。俺が後ろを見ると周囲を焼き尽くすような熱気とともにこちらに向かって前足を振り下ろしているドラゴンが居た。
「こいつがボスで間違いなさそうだね!!」
『はい!!このボスには水系の弱点が存在しませんし、炎攻撃に至っては吸収されてしまいます!!下手な火力を持つモンスターであれば、逆に空いてを回収させてしまいます!!』
「じゃあどうするの?幸いにもアロンもルージュもほとんど関係ないからあんまり弊害はないみたいだけど…」
『いえ…弊害は多いです。ルージュが使っている幻影系統ですが、このドラゴンにはあまり効果がありません。ルージュがもつ最大の火力でもせいぜい傷をつけるのが限界だと思います。前回倒したドラゴンとは比較もならないほど強いです!!』
「アロンの方はどうなの!!」
『私に至っては相性最悪も良いところです!!ごく一点に集中させないと十分な威力が出せない衝撃波とは相性が悪すぎるんです!!』
「そのドラゴンには高い耐性もあるんだよね?どうすれば倒せるんだよ!!」
『模索していくしかありません…ですが戦わなければ生き残れません!!』
俺とアロンは自分たちの命をかけて、ドラゴンと戦うことになった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます