第78話 ゴーレムVSドラゴン!?
こちらに向かってきているドラゴンは、咆哮を上げながら全速力でこちらに向かっているようだ。全速力と言っても飛行しているわけではないからここにたどり着くまでに時間がかかるだろう…その時間が命取りになる。
アロンの衝撃波と、ルージュが憑依している状態で使える槍のような物を射出する攻撃によって接近し切る前に殺すことが出来るだろう…
「アロン!!なるべく一点に集中させて威力を高めた衝撃波を射出してくれ!!ルージュは槍の射出を頼む!!」
『かしこまりました!!ですがこの距離だと避けられる可能性があるのではないですか?』
「例えドラゴンと言えども、音速を超えて光速の物体を避けることが出来ると思うか?流石のドラゴンでも避けられないと思ってるんだが…」
『確かに避けることが出来るとは到底思えませんね…ですがルージュの槍であれば避けることも出来るのではないですか?』
「そこはわからないね…アロンの攻撃が命中すれば、回避能力が一気に下がるだろうからルージュの槍も当たると思うよ。」
『なるほど…では胴体よりも翼を狙ったほうが良いですかね?今は飛んでいないですけど、飛ばれて逃げられる方が大変ですからね…』
「頼んだよ!!ルージュのやりの方も準備できたみたいだし、アロンの好きなタイミングで始めちゃって!!」
俺がアロンにそう言うと、ドラゴンがちょうど直線に来たタイミングで衝撃波を放ったようだ。衝撃波はドラゴンの羽と角を正確に貫いて背後にある火山の一部にも命中したのか火山がえぐれていた。
ドラゴンはその場でのたうち回っていたが、やがて攻撃してきたアロンのことを見つけると怒りをあらわにして突撃してきた。
怒りによって動きが単調になったのか、ルージュの槍も簡単に命中した。ルージュの槍は深々と腹を貫いており、もはや回復するのが不可能なほどにまで致命的なダメージを与えていた。
ドラゴンはそんな状態になっていてもアロンに突撃してきたが、アロンの数メートル手前で倒れ込んでしまった。アロンの衝撃波とルージュの槍によって倒されたドラゴンは苦しそうな声を上げながらも、未だにアロンの方ににじり寄っていた。
『驚きました…ルージュの槍に腹を貫かれて、致命的なダメージを負っているはずなのに…それに羽や魔力の供給をするための機関である角を破壊したのに…』
「アロン油断はするなよ!!こいつはまだ諦めてない。瞳の奥には憎悪の炎が燃え上がっているだろうからな!!」
『もちろんです。ですがドラゴンにはにつかわない戦い方でした。』
「確かに…空を飛んで地上を制圧するような戦い方をしたほうが絶対に強いのに…どうしてこんな馬鹿な戦い方をしているんだ?」
『それは分かりません…ですが、ルージュや私の攻撃を避けずにそのまま突撃してきたところを見る限り、知能も大幅に下がっているのではないでしょうか?ドラゴンは不利な状況になったときや、生命の危機が迫っている状況であれば迷わずに逃げようとします。』
「避けられない攻撃が再度来るかもしれないのに、突撃してきたのがなによりの証拠ってわけか…確かに不利な状況だったら人間だって一度ひいて体制を立て直してから再び戦い始めるだろうな…」
『そうですね。人間は特にそういった傾向が多いです。人間と同等かソレ以上の知能を持っているドラゴンがここまで愚かな種で無いはずです。よっぽど馬鹿な個体なのか、それとも…何かしらの原因があるかです。』
「ドラゴンを倒せる人なんて限られるし…やっぱりこのドラゴンが馬鹿だったんじゃない?」
『わからないですけど、警戒はしておいたほうが良いでしょう…私も注意を払っておくので主様もお気をつけください…』
俺とアロンは探索を再開することにした。このダンジョンのボス部屋には後少しだ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます