回避不可能の死はやはり怖い!!

海をテーマにした怪異ですが、非常に殺傷能力が高くて怖かったです。

たいてい誰かが死ぬか生き残るか……という被害規模のホラーが多いですが、本作の怪異は一人は死ぬ。なんならもう一人死ぬ。
軽い気持ちで心霊スポットに行ったとか、御神体を蹴飛ばしたとか、そういう真似を主人公がしたわけでもありません。でも導かれる。なんなら死ぬ。

静かに現れ、圧倒的な理不尽を突きつけてくる。この「どうにもならなさ」が、相手が人ならざるものならではの怖さだなって再認識させられました。

読んだらしばらく海に行けなくなります。
ご注意を。