自己愛に捧ぐチョコレートはどんな形をしているの?
耳鳴りにも慣れてきて物事に集中したり、一時的に耳鳴りを忘れることができるようになってきました。そうして日々を過ごしていると、耳が疲れやすくなっていることを忘れているときもあります。楽器を触ったり、音楽を聴いたり、映画をみたり。音楽好きが過ごす日常が返ってきたような気がします。
でもふとした時に。例えば音一つない静かな空間に一人でいるときにシーンという耳鳴りが耳のなかから脳へと広がっていきます。ひと度その存在感の大きさを認識すると、どうしてこれを無視して過ごすことができていたのか分からなくなってしまいます。頭の中を支配して、血管を伝って、ジンジンと響きわたります。すると待ってましたと言わんばかりに弱気な自分がいずこの影から姿を現します。
弱い自分が体のコックピットに居座ると前向きな気持ちが、真夏の車に放置されたチョコレートみたいに溶けてしまって、しんどいな海峡(そんな地名はない)の海底にどろどろと沈んでかたまります。海底で固まったチョコレートが再び地上に戻ってくるにはとても長い年月がかかりそうです。
耳が少し悪いというだけで、頭がずんと疲れやすくなってしまったみたいです。でも、たったそれだけなのにどうしてこんなに落ち込んでしまうんだろうと、そんなことを考える日々。繰り返される自問自答。すべての質問は分岐しながら一つの本質的な質問へと向かっていきます。
あなたは自分自身を許せますか?
自分を許すということは、時に他人の期待や、これまでの自分の考え方を裏切ることでもあるような気がします。
こんな中途半端な耳で演奏依頼を受けてもいいのかな?
MIX作業してもいいのかな?
楽器演奏を続けて意味があるのかな?
人とつながるためには、自分が自分を許せるのかどうかでしかないんですよね。
他人にどう思われるのかはさておき、自分を許すというはじめの一歩を踏み出すしかないのかもしれません。その結果受け入れられるかどうかはまた別の課題でしょう。
きっとそうだと言じて何かやってみよう。
そうしないと、深海魚に食べられちゃう。
こうなればいっそチョコレート海流になって全魚類をチョコレートフォンデュにしてしまえ!
ところで海水とチョコレートってどちらが密度が大きいんでしょうかね。
実はぷかぷかと浮かんじゃうかもしれませんね
砕かれて溶け流れてはアファメーションなりたい型にテンパリング
クリスマス前に、チョコレート短歌でした。
ベーシスト、よりにもよって低音難聴になる ぴゅら子 @pularko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ベーシスト、よりにもよって低音難聴になるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
凡生尽語/樵丘 夜音
★5 エッセイ・ノンフィクション 連載中 41話
気ままに綴る/浅川瀬流
★96 エッセイ・ノンフィクション 完結済 32話
独り言を少しかしこく見せたもの/on
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 12話
誰かに向けてるひとりごと/松竹梅
★20 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1,134話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます