澄んだ絵を見ているような物語

作中で色を示す言葉は「青」しか使われていないのに――むしろそれだからこそ、タイトルにある「星空」と相まって、美しく澄んだミッドナイトブルーが思い起こされる物語でした。その絵画的なイメージにさりげないディテールの描写が相まって、アート系のフルカラー漫画やバンドデシネを見ているような感覚でイメージが浮かびます。実に稀有な持ち味だと思います。

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