未来の輪郭

言の葉綾

未来の輪郭

自由造形の時間にひとりで思考を巡らせた

僕の頭のなかに浮かぶのは

カタチを成していない光の屈折

まるで道を間違えているようで

僕は目を伏せた


選択を誤って僕は別人に生まれ変わった

とても脆弱なメンタルブレイカーに

一歩進もうとしても

未来の輪郭はぼやけていて

よく見ることが出来なかった


将来の夢を書く時間にひとりで虚空を仰いだ

僕の頭のなかに浮かぶのは

カタチを成していない虹の欠片

まるで花開く場所を間違えているようで

僕は目を閉じた


選択を誤り続けて僕は壊れた

自分の生きる世界を間違えていたようだ

一歩進もうとしても

未来の輪郭は壊れていて

治すことが出来なかった


自らの手で壊し 自らの手で治す

壊れるのは簡単 治すのは容易ではない

未来の輪郭を治すのはきっと

僕自身の手なのだろう

拳を握りしめ

汗が噴き出たその手で治す

これが僕の足掻いた証


選択を誤り続けて僕は変わった

自分が生きるべき世界を見つけた

一歩進もうとしてくじけそうになっても

未来の輪郭は自分の手で治していく

さあ、飛び立て

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