認めた女性を得る為に策を巡らす王と酒席で混濁のままお手付きとなった私

酒は好きだが弱いヒロインが、婚約者から浮気され子を孕ませたから婚約解消を告げられたその夜、彼女のオフィスに隠し通路を通り王が出現。ワイン瓶を見せられ二人して酒盛り。その日の婚約解消を肴にヒロインが愚痴を零すが、王は意味深に、許婚より身分の高い者に嫁げば、と言われ、酩酊で意識が飛んだヒロインに王が同衾し事を成す。後ヒロインに後宮入りが厳命が降り入内す。この一連こそ、王が巡らした計略であり、ヒロインに懸想するも婚約中である為、婚約者に不貞が働く様に女性を近付け思惑通り後宮を成した事で婚約解消。この展開には驚きを禁じ得ません。
この物語には、ヒロインの王に対する想い、不本意に妊娠•出産した事に感情の記載が無いのが如何かなと思うが、きっと初見に身を隠して会いに来てくれていた事に、恋心を抱いていたのだろうと想像出来、また、官吏経験者として、国母となり、王の補佐として政に関われる事に幸せを感じたのでしょう。