流れ着いたものを「ウミガメの贈り物」と呼ぶ町で、懲りていたはずの「僕」は「贈り物」と、呼び声を聞く……。舞台は海辺の町ですが、音よりも、明暗が広がる風景が浮かんできます。ライトホラーとも言えるだろうし、静謐で哀しい物語とも感じます。ウミガメは、その瞳に何を映してきたのでしょうか。
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