第37話 そういうところあるよな
「んー…」
なんとなく考える。そういえば、奏さんに前聞いたが、テント張って寝る…っていうのは結構不慣れじゃなかっただろうか。
だって周りが全部やっちゃうもんな。そりゃパーティーのランクとか経験の割には無理だろ。
実際、結構虫とかは苦手って言ってたし。ゴブリンがなんとか耐えられたなら虫も…とは思うが、まぁ俺だって虫系のモンスター無理だし。その辺は追々慣れてもらうとして。
「割といい経験にはなりそう、かな~…」
そんな感じだった。
あと寒暖差とか、環境の違いって結構くるし。いつもとは異なる環境で生活するって結構な経験になるだろうな。
特にアレだ。俺が痛い目を見たのは忘れもしない沼地での話だ。
あそこに荷物を突っ込んで大変なことになったのは忘れがたい。
食料とかスマホとか入ってたのに、沼にぼちゃんって…かろうじてキャンプセットは無事だったけど。かなり深い沼だったから、荷物を取ろうとしたら逆に自分が沈むみたいな状態で、どうしようもなかった。
あの時は泣く泣く諦めた。そして俺はすごく責められた。仕方のない話だったけど理不尽だよなやっぱり。荷物持ってたのは俺なんだけどさ。
それから、火山地帯になっているダンジョン。あれもきつかった。溶岩は粘り気があって、すぐそばにまで近づいてもさほど熱くないのが特徴だった。が、しかしあの時は俺以外の誰かが荷物を崖下に落として、仲間内での雰囲気が最悪になっていた。
やっぱり、人間って追い詰められた時に本性が発揮されるんだから、いつも余裕のある状態で組んでると、分からないこともたくさんあると思う。奏さんは多分追い詰められてもまずいことになるタイプではないが、前のパーティーの奴らを見てるとどうしてもそんな考えが頭によぎる。
海斗とか一番最初に逃げ出すタイプだったしな。あいつは話しやすいのは良かったんだけど、まぁ…そういうところもある。
てか何回も飽きるくらい思うけどあいつら全員クズじゃねえか。どうして俺はあんな奴らに肩入れしてたのかいよいよ分からなくなってきたぞ。怖。
あと配信な。結局やるって言って全然してない。顔出しとか俺はもうバンバンしてるから平気だし、奏さんにも了承取ってあるけど、タイミングを見失った感じがする。
次のダンジョンに挑むときにでもしようか。
結構ワンオペしてたのに「お前の席ねーからwww」と追放されたので悔しいしダンジョン攻略配信で見返してやろうと思う ぬるめのにこごり @kgpodfuo8556e
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。結構ワンオペしてたのに「お前の席ねーからwww」と追放されたので悔しいしダンジョン攻略配信で見返してやろうと思うの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます