シンプルなタイトルから、もう既にこの物語の"いいところ"が滲んでいる気がしました。戦争は人の命を奪い、人の生活を奪い、時には土地の文化をも欠けさせてしまうものですが……この物語でも描かれているように、決して滅びないものがあるはずです。そして、そのものは戦争で沢山失った人も、少しだけ失った人も、それ以外の人も元気づけるような素敵なものです。その素敵なものを感じさせてくれる、異国情緒と"古い良さ"に溢れた物語です。今のご時世だからこそ、沢山の人に読んで欲しい物語だなと思いました。
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