第33話AI

AIを用いた新規ビジネスもそろそろ頭打ちの印象がある。東大生も以前ほどAI、AI言わなくなった。AIは便利な文明の利器ではありますが、所詮はそれ以上でもそれ以下でもない情報技術のひとつであると。AIを使って面白い小説や音楽をつくれる人間は最初からクリエイティブなタイプの人たち(´・ω・`)


お金では買えないもの。それは創造的な才能であったり人間性。以前から何度か指摘してきましたが、人工知能は面白い人間をより面白くつまらない人間をよりつまらなく増幅させる文明の利器でしかない。残酷なようですが能力主義社会とはすなわち創造性の専制である。


できる人間とできない人間をはっきり区分してしまう。結果として社会の分断が深刻化し、われわれは共通の課題について、環境破壊、気候変動、格差拡大、世界戦争など、折り合いをつけ妥協点を見い出すどころかお互いの言い分を聞く機会すら失ってしまった。ひとことで言えば技術革新とそれに伴うリベラル化が性急すぎるのです(´・ω・`)


では逆になぜリベラル化の速度を落とすと同一化はマイルドになるのか?単純に時代の変化についていけない旧世代の人間たちが死に絶え新しい若い世代が育ってくるから。変化のスピードに関する哲学的な謎とは単に社会の世代交代と新陳代謝を待つことだとも言える。身も蓋もない言い方をすれば(´・ω・`)


世代交代とは単純な実年齢だけの話ではない。30代でもう老害化しているへずまみたいなタイプもいれば80代でも意気軒昂黄忠で柔軟な思考を失わない養老孟司先生のような人種もいる。大切なのは哲学的な年齢、そう哲学年齢である。いつまでも柔軟な思考力と成熟した振る舞いを合わせ持つ大人でありたい。


しかし、千葉雅也さんの日本語やマイケル・サンデルの英語は美しい。本物の哲学者たちは言葉づかいも上手である。わたしは現代文が苦手なので、ジャン・ポール・サルトルや埴谷雄高的な二流哲学者の域は出ない(´・ω・`)

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goki哲学 ~存在と肯定、being and like~ ponzi @ponzi

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