Luminous
言の葉綾
Luminous
物語は
自分が信じた瞬間から始まる
今目の前にある輝きを握りしめて
私という物語を始めよう
ひとりぼっちの放課後に
聞き飽きた言葉を耳に溜める
その言葉は私の礎となって
今が出来上がっている
あの日 ペンを止めた時
私はいったい何を書こうとしたんだろう
今じゃ思い出せないや
でも耳に溜まった言葉の粒が
唸り始めていた
胸のなかに聞いてみよう
私のプロローグはどんなもの?
未だ、自分がわからないから
「私という物語は、始まっていない。」
あかりが灯る自分の部屋で
書き慣れたシャープペンを握る
そのシャープペンの柄は擦り切れて
今が出来上がっている
あの日 息を吐いた時
私はいったい何を思ったのだろう
今じゃ思い出せないや
でも我慢していた右手の神経が
動き始めていた
胸のなかに聞いてみよう
私の山場はどんなもの?
未だ、想像できないから
「私という物語は、始まっていない。」
書かなければ 書かなければ
私の不安と 孤独と 想いが
届かない
一度でいいんだよ
もう一回 握ってみよう
そして 届けるんだ
胸のなかに聞いてみよう
私の物語はどんなもの?
少しだけでいいから信じてみよう
胸のなかに聞いてみよう
私ってどんなひと?
カタチを成していってみよう
叫ぶんだ 届けたい想いを
今から
「私という物語が、始まる。」
Luminous 言の葉綾 @Kotonoha_Aya
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