第7話 金髪の彼は悩む
「あ〜、悩むぅ…」
キルは頭を抱えて悩んでいた。
キルの部屋にノックをしてアオリがお茶を持ってきた。
「どうしたんですか?すごく悩んでるっぽいですけど…」
お茶を机に置き顔色を伺う。
「アオリ〜…僕はどうしたらいいんだ〜…」
紙に何か書かれているのを見るアオリ。
「失礼します…えっと…スマホ…盾…刃…欲しいものか何かですか?」
「クリスマスプレゼントだよ、サンタさんに何頼もうか」
クリスマスには後4か月ほどあった。そして、この地獄にもサンタさんと言うものが存在することにびっくりしたアオリ。
「スマホと言っても、回線なんてあるんですか?回線ないとほぼ何もできませんよ?」
「そうか…じゃあこれはなし…」
と、だんだん絞れていくうちにキルの部屋に誰かが入ってきた。
「おいクソ野郎、ムツメ様がお呼びだ」
ムツキだった。アオリはムツキから「クソ野郎」と呼ばれていた。
「キルさん、僕行ってきますね」
と一言言ってキルの部屋を出た。
「この間はご苦労様でした、はい!2人に報酬です!」
報酬の中を開くと大金が入っていた。
「ね〜ぇ?姉様?僕がぜーんぶやったんだよ?この足引っ張った奴に報酬なんていらなくない?」
ムツメは「コラっ」っとう勢いで言う。
「なにもしてます!手続きや他の遊女を退けてくれたのはアオリですよ!」
ムツキは口を尖らせ目線を逸らして
「手続きなんて必要なかったし〜、遊女も全員振り落とせるし〜…」
ムツメはムツキに対して反発するようにした。まるで兄弟喧嘩のようになっていた。
ムツキはため息をつきながら自分の部屋に戻る。ムツキは途中で気配を感じた。腰の刀を取り出そうとする。
すると天井からムツキに向かって何かが落ちてきた。思わずムツキは「わぁ!」と行ってしまった。
「着陸…失敗…?成功…?」
目を擦りながら上に乗ったものを見るとそこにはランがいた。
「テメェ…どうやって…」
ランは敬礼しながら
「ムツキ様に会いたく、来てしまいましたっ…テヘッ」
ムツキは混乱した。この数千年間、紅の基地に無許可で誰も入ってこれなかったからだ。
「あっ、どうやって入ってきたかは内緒です!一応…一つ言えるのは元天才クノイチだっていうことですっ」
「一言言ってくれ…そしたら入ってこれるから…」
「嘘です!絶対ムツキ様入らせてくれない!」
「いや、それはまぁ…でも常識として!」
「いや〜!いや〜!それは私が…」
口論になりながら上に乗ったランは足をバタバタしたりする。
通りがかったアオリはその風景を見て言った。
「えっ…ハッスルしてる…?廊下で!?」
アオリはムツメの元へ足を走らせる。それに感付いてムツキは大声で言う。
「おい!クソ野…アオリ!誤解だこれは!」
「えっ、誤解ってなになに!?あっ…ふっ…じゃあぎゅうしましょうねムツキ様〜」
しばらく基地の中には誤解の噂が広まった。
「あいつゆるさねぇ…!
でもまぁ…悪くはなか…いやあいつは出禁だ!!!!!」
あとがき
7話閲覧いただきありがとうございました。
ランナイス!もっとやってくれ!
Twitter…始動します。次の回には@載せますね。
じゃあね〜!
死後、あなたを待っています。〜change〜 @Yushi1822
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