第6話 初任務だよアオリくん3

「助け…て…ムツキさ…ん」


「呼んだか、蘭」

そこには血が撒き散らされた部屋だった。

「こりゃ、すごい部屋だ…」

そう、ここはお仕置き部屋であった。多分、ムツキと蘭がこの一週間何もしていなかったからであろう。

蘭を抱えムツキは部屋を出る。一階一階降りていくが、敵が何十人ほど待ち伏せる。

アオリはその間、またそこにいる遊女に捕まっていた。

「あなた…いや、旦那様、こんなことは…」

「お前を守るためだ。我慢してくれ」


蘭は鬼だったのだ。鬼は責務がありこのまま吉原にいると責務どころか転生もできず息耐えてしまうからだ。


ムツキはアオリを見かけ呼ぼうとするが、今呼んだら足手まといにしかならないと思った。

ムツキはすぐさま鬼都姫町に帰り、基地に急ぐ。

まだ敵が追ってきていることに気づき、鬼都姫の皆に大声で叫んだ。

「この指、止まれ!!」

すると、至る所から鬼が敵の行手を阻む。

「僕も遊ぶ〜なになに〜?吉原の方じゃないか〜お世話になって…ま〜す!!」

と、センが切りにかかる。

「こいつは良い肉付き…人間みたいだ…」

「あら、みなさんこんにちは〜」

と、一本角の男と二本角の女のタックルとムチが走る。

「えい!えい!」

3本角子供も必死でおもちゃの刀を振る。


思っていたより早く収束した。敵は皆下がり1人もいなくなった。

蘭は皆にお礼をしようとした。

「あ、あの!えっと、その…」

「これがみんなの言ってた可愛い鬼の子〜いいねぇうちのチームに入る?」

「こらこら、やめなさいキアさん、浮気ですか?」

キアのチームは「潤」、上位チームの一つだ。キア、メギ、シアの家族3チームだ。

「蘭、俺と共に来てくれるか。」

蘭は顔を赤らめ目がハートになる。

「えっそれは…そ、そう言うこと⁉︎⁉︎」


「こちら地獄ツアーを受けず、約200年ほど吉原にいた遊女『ラン』!」

ランは今の状況を受け入れられなかった。ムツキのプロポーズだと思っていたからだ。

「対抗するのは…紅『ムツキ』!!」

「手加減はしない…!こい!」

ランはムツキを本気で殺りにかかった。

「もー!!ムツキのばか!でも…好き…」

ランはそこにあった銃を使い、ムツキを倒しにかかるが、全て弾丸が外れる。

「こんなもんか、これでは紅どころかどこにも属せないぞ!」

本当は属せるレベルだが煽っていくムツキ。

ムツキはランの首に刃を当てた。それと同時にランもムツキの首元に銃を当てる。会場は歓声の渦だった。



「ムツキ様〜おはようございます!」

「てめぇ誰だ?」

「ランです!ムツキ様のファンのランですよっと!」

あの後、ランは「極」に入り、色んなことを学び、現代チックな服装や髪型、メイクになっていた。

「ムツキ様!私、可愛いですか?どうです?いいでしょう?」


「あぁ、とても…いや、なんでもない。」





あとがき

6話閲覧いただきありがとうございました。

ムツキは素直じゃなくて可愛いですね〜てぇてぇ…

Twitterもてぇてくしますよ〜

じゃあね〜!

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