―参― 仮眠のうた
起きたら 朝は終わりだった
窓の外から染み渡る寒さが
僕の頬を撫でてった
毛布にくるまりイモムシになって
手だけ伸ばしてパチリ
明かりを付ける
最近 毛布や夢の中のほうが
居心地良すぎて出たくない
何も考える必要がないし
流されるままに 時間は過ぎてく
ヌクヌクと カチコチと
窓から見える太陽が
西に西にと傾いて
気が付いたらもう
夜ですよ
お月さま ぽかり
ああ 雲のようにふわふわと
ゆるりゆるりと空に浮かべたらなぁ
あぁ 猫のようにぐだぐだと
寝ころんで気ままに遊べたらなぁ
一日は二十四時間 何故だろう
一年は三百六十五日 誰が決めた
寸分たがわず均等に
コクコク時間は過ぎてゆく
朝が来て昼が来て夜が来て
また朝が来て おはよう
夜が来て おやすみ
おひさまとお月さまが語りかけていく
ああ 今日も終わりだ お休みなさい
業の坑 言葉の犬 @kotonohadog
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