読み進めていくと「あっ、こういう作品だったのか」ってなる作品です

これ、途中で「こんな作品ね、オッケー」って切ったらあかんやつ。ぜひ最後まで読んでみてください!

『神様が消えないのは、信じている人がいるから。』
『まだ秘密があるかもしれない。』
といったフレーズにグッときました。

空模様や容姿の描写などが綺麗。
作品内を浸してる空気感が心地いい。文字が気持ちよく入ってくる。

ネットスラングが出てくるんだけど、説明をちゃんとしてくれていて、丁寧だなって感じました。

現実から羽ばたくことのない地に足ついた作品かな、と思いながら読んでいたところ、羽が生えて飛翔したので、こういう作品だったのか、いいな! とドキドキしました。

今日が命日ってなってからの展開のスピード感や盛り上げ、とてもよかったです!
沢渡の精神性が好きで、「ダイヤモンドの功罪」という作品を連想しました。

全体的に、人の性質とか繊細な心理を丁寧に描いてくださって、説明でわかるようにしてくれている。
人間の心や感情が感じられて、「あー……わかる」「すごい、身近な感じ」「この小説の中、リアルな人間が生きてる」ってなるところが魅力的な作品だなって思いました。

ラストシーン、最高でした!
スターツ系の表紙を想像したかも。透明感があって、エモエモで感動的なやつ。

最後まで読んで「うわー良いもの読んだ」って読後感で拝みたくなりました。
よかったです!