白紙の地図

夢のなかでも

『見せてよ、君を』

『君の足跡を』


呼んでる


真っ白な紙

ぐるり見渡す

果ては見えない

夢現の彼方

ポツンと独り、ぼくは真ん中に


顔を上げた

真っ青な空が見えた

高い、高い


一歩、踏み出した


誰かがほほ笑んだ

誰だろう?

ぼくを見ているのは


ぼくは走った

ぼくは踊った


走るたび、足跡が描かれる

踊るたび、足跡は広がる

どこまで走ればいいの?

いつまで踊ればいいの?


不安で不安で、ぼくは

走った

踊った

いっぱい、いっぱい


ぼくは君に向かっているの?

ぼくの足跡は君に見えているの?

これでいい?

これは正しい?


君の目を引けているの?


君は遠く

高く

空の上


ちっぽけな足跡

どれほど走っても

どれほど踊っても

白紙を埋めることは出来なくて


『大丈夫』

『きっと、いつか』

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白紙の地図 @t-Arigatou

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