第70話 目糞鼻糞どっち?
アリンコは何十匹もいるが、実は働いているのは少しなのだ。
あとの多くはウロチョロしてるだけ。
つまりね、マツ、タケ、ウメとお玉、お京、おみよ、ヘムといても、役にたつのは、、。
ようやく、そこに気がついたヘムとタケであった。
「タケ姐さん、もう気づいておられると思うんですが、私達がしっかりしないとどうにもならないようです!」ヘム
「わかってるがな。終いまで言わいでもええ。」タケ
「私が考えるに、今年の椿会で出し物をする
と言うことで潜入がいいと思うんですね。
できたら、素性がばれないような仮装がいいように思うんです。」ヘム
「そやな。仮装やな、、、。仮装と言うたらなぁ、、。ちんどん屋しかあらへんな。
そや、ちんどん屋やろかー!」タケ
「え、ちんどん屋、、、。
あのう、もっとなんか、その、あの、、。」
ヘム
「あー、ちんどん屋の衣装何とかせなあかんな。」タケ
「姐さん、ちんどん屋って子供の頃の記憶では
確か、着物きたりして、太鼓からラッパでやるんですよね?」ヘム
「そやなぁ、、。
あー、かしまし娘さんとな、てやもんや三度座の藤田まことさんとチンネンさんと食い倒れ人形さんでええやーん。こら、ええわ。」タケ
ダメだ。もう、タケ姐さんもいかれぽんちだった。
この案を出したとして、そうだ!!
大阪組は賛成しても、さすがにこっち組は
反対するだろう。
「わかりました。
タケ姐さん、みんなに提案してみましょう!」
ヘム
ヘムはみんなを集めて説明したのだった。
「いや、やだかんな。あたいはぜってーにやだ!」お玉
「あたいもさ。だっせえーつうの。」おみよ
「あたいだって。」お京
「うちも嫌やわ。」ウメ
「うちかて、今時そんな時代遅れは嫌やわ。令和やでーーー!」マツ
やはりな、、。しかし大阪組まで反対派が出るとは、、。
タケ姐さん、すまんこってす。とヘムは内心ホッとしたのだった。
「あたい、胡蝶忍ならやるわ。」お京
「うちはマリリンモンローならやるしな。」
マツ
「海賊王にあたいはなるーー!!」お玉
「ほな、うちは不二子ちゃん!」ウメ
「永遠の五歳でーす。」おみよ
「そうか、、。んなな、うち吉永小百合さんの
日活の頃やりたいわぁ。」タケ
ヘムは後悔した。
所詮目糞鼻糞だったのだと。
ヤンババ高校生になる 続き 菜の花のおしたし @kumi4920
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ヤンババ高校生になる 続きの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ほたほたや/菜の花のおしたし
★30 エッセイ・ノンフィクション 連載中 5話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます