第155話 気をつけなければ…(他視点)

「おぉ良く来たね。それで今日もあいつが来たのかい?随分と悩んでいる様子だったから心配したじゃないか。」


「心配してくれてありがとうございます。そのとおりです…あいつが来たんですよ。しかも今回はお供もいました…」


「お供?それは誰だい?」


「確か…冴橋ってやつですね。ですが正直問題はないかと…」


俺がそう言うと先生は肩を掴んで、少し焦っているような表情を見せた。そして俺に向かって話しかけてきた。


「良いか…あいつと敵対するのは避けておいたほうが良いぞ。私はあいつの脅威を知っている。ちょっと他の先生に聞かれない場所に移動するぞ。ついてこい。」


先生がどうして彼のことを警戒しているのかはわからないけど、先生がここまで言うっていうのはそういうことなんだろう…俺も警戒をしておいたほうが良いのかもしれない。


「ふぅ…ここでなら他の先生に話を聞かれることもないだろ。それじゃあ話を進めていくぞ。なぜ私がその冴橋を警戒しているのかと言うとな、あいつには校長との何らかのつながりがあるのだ。」


「校長とつながりがあるんですか!?それって…裏口入学とかそういう感じのですか?」


「んなわけないだろう…ここは確かに偏差値は少し高いところだが、そういう有名所の大学に行けるほどじゃないんだ。そんな所に裏口で入学させるんだったら、親はよっぽどの馬鹿だな。というか裏口入学であればそれ以上関係を続けるのはリスクしかない。」


「確かに…いきなり羽振りがよくなったとかで追われそうですもんね。そう考えるとその考えは違いますね…」


「あぁ。だから彼と校長にはいつも注意をしていたんだ。そして先月なのだが…決定的な瞬間を見てしまってな。」


「それは一体…?」


「あいつは校長に監視カメラのことを設置しようと言った張本人だ。ここ最近で退学者が複数人出ていただろう?あれも全てあいつの仕業に違いない。気をつけろよ…お前もそろそろ生徒会からは離れて受験に専念しないといけない時期になってくるんだから。」


「分かっています…ですがそんな事は可能なのでしょうか?校長先生と話をするのはたしかに難しくはないですけど…」


「あぁ。だから冴橋のことを少しばかり調べてみたんだ。するとな…結構闇がありそうなんだよ。」


「さっきっから話が飛びすぎて…若干ついていけません。詳しく教えてもらっても?」


「もちろんだ…それとだが、あいつの前で両親を侮辱するような話は絶対にしない方がいい。多分大変なことになるぞ?」


「わかりました…とりあえずそれはしないようにします。ですが…一体何故でしょうか?」


「それはなぁ…冴橋の両親は冴橋が入学する直前に交通事故でなくなってしまっていたんだ。どうりで校長と話をする機会が多いと思ったんだ…多分だが、いろんな資金面とかでの話をしていたんじゃないかと思う。」


「たしかにそれなら納得がいきます…資金面と言うかお金の話になると面倒くさいことは多いですからね…」
























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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889



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