第153話 譲歩
先輩にこういうのは酷かもしれないけど、譲歩を提案することで自分の要望を通すことが容易になることは分かっていることだろう…先輩が何処を譲歩するのかは分からないし、この件は俺が選んだり話をするべきではないだろう。
「譲歩…譲歩ね…」
先輩はとてつもなく悩んでいるようだった。生徒会の会計の人も黙り込んでいることから、こちらの出方を伺っているのだろう…
「わかった。とりあえず遠征費の半分とは言わずに25%…または3割くらいでの要望にすることにするよ。それと、理不尽な理由でこの件を却下しない限りは事を荒立てないことにするよ。これだったらどうかな?」
「…本来であれば私たち側にも利益が出ないと譲歩とは言えない気もするのだが…解決をしないことにはお互いにそういった物も望むことはできないだろう。ここは一つ私も身を引くことにするよ。とりあえず生徒会の中で情報を共有させてもらう。その後どうなるかはわからないけど、通ったら君に伝えることにするよ。これでいいかい?」
「わかりました…詳しい内容は後日ということで良いですか?」
「それだったら…とりあえずは話を持っていくことにするよ。私だって変なことは一つも言っているつもりはないから、そこについて誤解しないでおくれよ。本来であればこんな提案をのんだりすることはないだろうけど、とりあえず話を進めないことには変わらないだろう…結果はどうであれ1度私も譲歩することにするよ。」
俺は先輩たちが詳しく話をするのかと思ったけど、また後日ということになったそうだ。俺は先輩と一緒に部屋から出た。先輩は部屋から出るとため息を付いた。
「はぁ…君が居なかったら今日もまた話を通すことができていなかったかもしれない。本当にありがとう。」
「いえ…感謝されるようなことをしているつもりはないので、気にしないでください。それよりも…先輩は半年もこんな事をやっていたんですか?」
「恥ずかしいけどそうなんだよね…本当はさ、もっと一発で話を通すつもりだったんだけど一度だめだって言われてからはなかなかつらくて…全然話をすることができなかったんだ。でもこうやって、話を進めることができて本当に嬉しいよ!!」
「良かったですね…部活のメンバーも喜んでるんじゃないですか?半年もかかりましたけど、遠征費の件…改善されそうじゃないですか!!」
「あぁ…多分はなしたらびっくりされるだろうな。俺がこの話をしたのはなにせ半年前のことなんだから…今まで払ってきた遠征費の件についても話を今度していきたいなって思ってるよ。」
「そうですね…この半年の間に通っていれば、遠征費も少しは安くなっていたかもしれ万もんね…そういう所を考えれば請求するのは妥当じゃないですか?むしろ請求しないと駄目な気がします。」
半年前に承認されていれば、支払わなくてもいいものを支払ってきたんだ…その分は払ってあげたほうが良いんじゃないかな?俺も校長先生に話を持っていこうかなぁ…
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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