第151話
俺は先輩が入った後、扉に耳を当てて中の会話の様子を聞くことにした。中では既にもう言い合いになっているようだった。先輩と生徒会の会計の人はよほど仲が悪いのか、激しい言い合いになっているらしい…
『前からずっと言っているでしょう?貴方の提案を受け入れることはできないと…一体いつになれば分かってくれるんですか?貴方の提案や主張を受け入れることが出来るほど、財源に余裕があるわけでもないんです…というか我々に訴えるよりも先生に訴えたほうが良いのでは?』
『そうだよ。あんたに何回もこうやって話をしているけど一向にあっちは話を聞いてくれないからこうやって仕方なく、話に来ているんじゃないか。この提案は飲み込めない条件ではないはずだ。別に遠征費を全額負担しろと言っているわけじゃないんだぞ?』
『はぁ…君は全く分かっていないね。遠征費を全額ではなくとも半額負担しろと言うだけでも君は無茶を言っているのがわからないのか?半額を負担するとなると、他の部活にだって同様の措置をしなければいけなくなる。君が所属している部活は遠征する回数は他の部活に比べたって少ないほうだろう?』
『だからって部員に諦めさせてくなんて無いんですよ。部費ですら支払えないから部活に所属していない人だっているんですよ…だったら部活の遠征費くらい捻出できるはずですよ。』
『甘い…甘すぎる!!部活の遠征費が平均どれだけかかっているかあなたは知っていますか?例えばですけど…この前遠征に行ってきたバスケットボール部ですが…約10万ほどかかっています。これは個人というわけではないですし、部活に所属している人全員というわけではないですけど、これだけかかっているんです…あなたはこれの半額を支払えと言われてすぐに支払ってあげようと思いますか?』
『だからこうやって何度も訴えてるんじゃないですか!!半年くらい前からずっとこうやって言ってますよね?なのにどうして認めてくれないんですか。確かにそれくらいかかるのは知っています。ですがそれは遠いところへの遠征で、近場であればもっと少額になります。多額でなければ多少の金銭的な援助とかを考えても良いんじゃないですか?』
『あのねぇ…言わせてもらいますけど、あなたの主張は一貫して我々に金銭的な援助をしてくれって言っているだけですよね?正直な話、認めたくはないんですよね…』
『だからなんで認めてくれないんですか…認めることはできなくはないはずですよね…』
『はぁ…君は本当にめんどくさいですね。いい加減諦めてくださいよ…どうしてここまで言ってるのに分かってくれないんですか?』
俺は扉の外から話を聞いていたけど我慢ができなくなって部屋の中に入ってきてしまった。生徒会の会計の人は到底話をするような態度ではなかった。
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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