第150話
「遠征とかって…基本的には部員の負担じゃないんですか?俺は部活に所属しているわけじゃないのでそういうところはわからないんですけど…俺の認識が間違っていなければ、遠征とかそういう遠くに行って部活をする場合は、自費での負担になるんじゃないですか?」
「その通りなんだよね…部費とは別途で支払う感じだね…まぁそこはしょうがないんだけどさ…遠征費を全額こちらが負担するとなると、行くことができない生徒だって居るんだ…だからそういった人達も行かせるためにも、半分でも負担してほしいんだ…」
「そうなんですね…でもそういった主張なら普通なら受け取って、先生に言ってくれるんじゃないでしょうか?」
「そうなんだけど…どうにも話をしてくれないんだ。」
俺は生徒会の会計の人に対して不信感を懐きながらも、この人の話に耳を傾け続けた。この人の主張は別に間違っていないし、部員のことを思っての行動だろう…俺はこの人の味方をすることに決めた。もしその会計の人が変な行動に出るようだったら、俺が抑制しようとまで思った。
自分のやることも終わっていないけど、この人の味方をしてあげたいと思えた。そして生徒会の会計の人との待ち合わせの場所についたらしく、立ち止まった。
「ここがその会計の人との待ち合わせ場所なんだ…君は中に入らなくても大丈夫だよ。これは俺の問題だからさ…」
「良いんですよ。俺はあなたの味方をします。あなたに変に暴言を吐いたりするようだったら俺が介入すれば少なくとも貴方が危害を加えられることはありません。」
「ありがとう…そしたら扉の外から耳を傾けてくれていたほうが良いかもしれない。君と一緒に入ったら、本来の言動をしないかもしれない。君が行ってくれた通りの展開にするんだったら、上手いこと調整してくれたほうが良いかもしれない。」
「…わかりました。それだったら俺は扉の外で待っています。この中にもういるんですか?」
「居ると思うよ。もしまだ来てないようだったら、扉から少し離れた所でスマホでも取り出して電話しているふうにしておいてよ。そうすれば疑われないと思うからさ。」
「了解です。先輩がんばってくださいね!!」
「あぁ…よく俺が先輩だってわかったね。喋り方とか?」
「それもありますけど…履いている靴のカラーでわかります。先輩は二年生ですよね?」
「そういう所分かってるんだね…」
「もちろん兄妹からのお下げという可能性もあるので、変なふうには言わなかったんですけど先輩だろうな〜って思って…」
「あはは…でも先輩らしいところは後輩に見せられてないんだけどね…」
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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