第149話 何故かと言うと…

男のあとに付いていった俺だが、若干この男に対して不快感と言うか…変な感じを覚えていたので少し変な視線で見ていたのだろう。男はこちらに向かって謝ってきた。


「さっきは変な誘い方をしてごめんね…生徒会に話があるっていうのは本当だから、そこは信じてほしいかな。でも内容までは聞いてないもんね…信じろというのも難しい話か。」


「いえ…正直噺の内容は気にしていません。それ以上に俺みたいなやつを連れて行っても正直何もならないと思いますよ?だって俺は生徒会の手伝いをしているだけですし…貴方の役に立つことはないでしょう。」


「大丈夫だよ。自分以外の人がいればそれだけで俺は安心できるんだ。何回もこの提案をしているんだけど、何故か了承を得ることができないんだ…それどころか何度も言っている内に生徒会の方もあんまり良い対応をしてくれなくなってしまったんだ。」


「そうなんですね。ちなみに誰が毎回対応してくれてるんですか?」


「生徒会の会計の人なんだけど…なんでかわからないんだけど、生徒会長や副生徒会長には一向に合わせてくれないんだ。意見を伝えてほしいと言っても、その話自体がなかったことにされていたりして…正直困っているんだ。」


「なるほど…それで最近はこちらも強めに出ないといけない…と思ったって感じですか?」


「その通りなんだよ…ちょっとこちらが強く出れば、相手方としても問題に発展するのは避けようとするはずだから、相談してくれると思ったんだけど…むしろ恐喝するような言動をされてしまったので動こうにも動けなかったんです。」


「そうですか…というか何の話なんですか?部活の予算とかですか?」


「それもあるんだけどね…この学校に来たからにはある程度知っているだろう?部活動に関しての予算などは、生徒負担だけど学校側負担のものもある…でもそういった物の予算系統は生徒会も共同で管理しているし、なにより生徒会は先生たちとも距離が密接になるだろう?話だって直接先生にするよりかは良いと思うんだ。」


「でも実際こんな状況なんですから、先生に直接話をしたほうが良いのではないですか?」


「当然そう思うよね。だから俺もそうしようとしたんだけどさ…先生側に拒否されたんだ。」


「どういうことですか?」


「簡単な話だよ…生徒会を通しての話でなければそういった予算系統の話は受け付けないと言われてしまったんだ。教師だから話くらいは聞いてくれると思った俺が間違いだったんだ。」


「とにかく事情はわかりました…ですが一つ疑問があります。」


「なんだい?」


「生徒側負担の部費と言うか予算なんでしょう?それだったら別に運営とかは問題ないのではないですか?」


「ううん…それがそうとも言えないんだ。」


「一体どういうことですか?」


「確かに俺達は部費を出している…でもね、遠征とかは違うんだよ。そういった物は部費では支払えないんだ。だからそういった物を学校に出してもらえないかと毎回こうやって掛け合ってるんだけど…こうやって取り合ってくれないんだ。」




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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

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新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889



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