第143話 鏡夜のお母さんとの会話
「大丈夫ですよ…まだ完全に割り切れているわけではないですけど、あの時のことを話されても変になったりはしないので…」
こうは言っているけど、心のなかでは割り切れているわけではない。あの時事故を起こしたあの男に、いつか報復すると俺は決心している。でもそれを感じ取られないように冷静を装っているのだ。
「そう…貴方もすごく苦労したのね。貴方からはなんだか辛いっていう思いが溢れているような気がするわ。でも、貴方はそれを乗り越えているのね。」
「そうですね。大変でしたけど、なんとか乗り越えてきました。それに妹が居ますから、あの子のためにも俺が頑張らないといけないんです。」
「…鏡夜ちゃんと同じような環境なのね。」
「同じ環境なのかもしれないですね…鏡夜も妹のことを大切にしているなぁ〜って感じました。病院に向かっている時の背中は何処か悲しかったですよ。」
「まぁ…しょうがないわね。病院の先生の話だと、病気を直すのには時間がかかるらしいのよね…だからあの子もあの子なりに悩んだりしているんじゃないかしら…」
「鏡夜も悩んでいると思います。あいつ最近授業を聞いている時もずっと上の空って感じがしますし…正直心配してました。周囲の奴らも結構心配してましたよ?」
「あの子も色々と考えているんだろうけどね…人の心まで知ることは出来ないからね…あの古河何を考えているのかわからないときもあるのよ。鏡夜は学校ではどう?」
「どう?と言うと?」
「テストとかは頑張ってるらしいけど、運動とかはどうしてるのかな〜って思って。あの子ああ見えて結構体力がないのよ。だからもしすごく動くような競技をするようであれば連絡をして、休んだりしたいんだけど…今は何の運動をしているのかしら?」
「明日からは確か…屋内競技をするはずです。そんなに激しい動きをするわけじゃないので心配はいらないと思います。鏡夜も多分安心して大丈夫だと思いますよ。」
「そう…それなら良かったわ…でも明日登校できるかは正直微妙なの。」
「微妙なんですか…」
「えぇ。今さっき測った時の熱は38.0近かったし…そうなると明日は学校にいかないでしっかりと休んだほうが良いかもしれないわね…」
「その方が良いと思います。運動とかは時間をかければ別になんとかなりますし、大丈夫でしょう。それに、先生に連絡をしておけばなんとでもなります!!」
「ありがとう。あの子は皆勤賞がほしいとかなんとか言ってたけど、そんなことよりもしっかりと体調を回復させることのほうが大事よね。」
「そこは本人の意志に任せたほうが良いんじゃないでしょうか?でも登校できるかは怪しそうですけどね…」
俺は鏡夜がいるであろう部屋を見ながらそう呟いた。
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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