第142話 両親は…
鏡夜のお母さんは再び俺の前に戻ってきた。そして再び俺に向かって話しかけてくれた。
「今回…貴方が鏡夜ちゃんの事を助けてくれたお陰で変に熱が上がったりとかはしなさそうだわ。本当に助かったわ…」
「別に大丈夫ですよ。俺こそ黙ってついていっちゃってましたからね…病院の内部にも勝手に入っちゃいましたし、変なことをしちゃって申し訳ないと思ってます…」
「良いのよ良いのよ。結果が良ければ全て良し!!あの子が病院の中で倒れたりでもしたらそれこそ大変なことになっていたわ。それを未然に防いでくれただけでも私としては嬉しいの。貴方には感謝しても感謝しきれないわ。」
「…友達ですから。友達だから困っているときには助け合うことが大切だと思っているんです。彼にも何回か助けてもらってますから、お互い様ですよ。こちらこそいつもお世話になっています…」
「そうなのね…これからも私の息子と仲良くしてくれると嬉しいわ。」
「もちろんです!!これからも友達です!!」
俺はしっかりと鏡夜のお母さんの目をみてそう宣言した。鏡夜のお母さんは微笑んで、再び離し始めた。
「貴方と出会ったのは、病院だと言っていたわ。それも今、私の子供が通っているところよ…貴方と最初にあった時の印象まで教えてくれたわ。」
「そうですか…鏡夜はなんて言ってましたか?」
「たしか…辛そうな表情をしていて、今にも折れそうな枝って言ってたわね。変な表現をしていて笑っちゃったわ。そんな表現をしていたのにびっくりもしたわね…」
「あはは…そんな表現をするんですね。でも実際そんな表情をしていたと思いますよ…俺がその病院に居たのは事故にあったからでしたから…」
「事故にあっちゃったの?それは悲しいわね…それに不都合だったでしょ?入学とかそういう関係でなかなか大変だったんじゃない?」
「そうですね…入学してそうそう骨折していたりする人はなかなか見かけないと思いますよ。でもそんな奇異の視線を受けることはなかったですね…一部を除きますけど。」
「…そうなのね。もし変なことをされているんだったら、私に相談してくれてもいいわよ。ねぇねぇ…今度貴方のご両親にあわせてくれないかしら?今回の件ですこしお話をしたくなったの。」
「…」
「大丈夫?もしかして何か辛いことでもあったの?」
俺は両親のことを話すことができずに居た。そして時間が少しずつ経っていくに連れて俺も話をすることが出来るようになっていった。
「両親は…俺と妹も巻き込まれた事故で…亡くなったんです。」
「ごめんなさい。これからはその辺の話題を出さないようにするわね。人には聞かれたくないことだってあるものね…」
そう言ってすごく申し訳無さそうな表情を鏡夜のお母さんはしていた。
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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