第141話 対価を…

俺は悩んだ末に、もらうことにした。他人からの好意を無碍にするのはあまり良くないと思ったからだ。鏡夜のお母さんが俺に対するお礼だと行ってくれたんだし、お礼を受け取らないのはそれはそれで不味いだろう…


「美味しいなぁ…こんな風に俺の親もいろんな物を作ってくれたな…」


出してくれたお菓子を頬張っている内にそんな事を思うようになった。鏡夜のお母さんが出してくれたお菓子はどことなく懐かしい感じがした。


「はぁ…でも俺が今までやってきたことは決して、親に顔向けできるようなものじゃないし…正直そこについては申し訳なく思ってるんだよね…」


最近は自分がやっている行為は本当に正しいのかと疑問を思うようになった。両親にはどんな事をされたとしても暴言や暴力を働いてはいけないと言われていたのに…最近の俺は暴言を吐いたりするのを厭わなくなった気がする。


「でもこうしないと…あいつらは人のことをイジメて楽しんだ末に、平気で人一人の人生を潰すような奴らになってしまう…俺がやらないと駄目なんだ。」


いじめというか…嘘告を受けた俺からすれば、ああいった行為をする奴らは変わらないとしか思えない。一時的にしなくなったとしても数日…数十日…数百日経てば再びやるようになるに決まっているのだ。


「霧雨を含めたあいつらに対して…全員に復讐を終えることができたら…今までしてきたことを懺悔でもしようかな?」


両親にはずっと感謝しているし、事故で別れていなければ今も一緒に楽しく過ごしていたのに…どうしてあんな事故で死ななくちゃいけなかったんだ…


「そうだよ…そもそもこんな事になっているのは、事故を起こしたあいつじゃないか…アイツのせいで今こんなに苦労しているんじゃないか。」


ここの周辺に住んでいるわけじゃないだろうけど…探し続けていればいつかは見つけられるだろう。あいつのことを見た時、俺がどんな行動に出るのかはわからない。もしかすると殴ったりしてしまうかもしれないけど、1度殴らないと駄目だということもある。あいつはそういうたぐいのものなんだろう。


「…あいつがのうのうと生きていることに納得がいかない。おかしいじゃないか…俺の両親が死んでしまったのにあいつは賠償金やらを支払うだけですぐに開放されるなんて…そんなの認められるわけ無いじゃないか!!」


思わず大きい声で話をしてしまったことで、聞こえていないか心配だったが、そこまで響かなかったため安心した…


「危ない…ここは自宅じゃないんだから、下手に大きい声を出すのは駄目だ…それよりもこれからどうしようか…今までは俺に嘘告をしてきた奴らに対して対価を支払わせてきたわけだが…これ以上は俺も疑われたりするかもしれないな…気をつけつつ行動するか。」


止めるとは言わない。俺に危害を加えてきたあいつらには必ず対価を支払わせる必要があるだろう…




















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889



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