第140話 鏡夜の母親

「…?どうかされたんですか?」


俺が鏡夜のお母さんに向かって話しかけると、鏡夜のお母さんはびっくりしたように少し飛び退いた。


「あっごめんなさい。つい貴方のことを見ていると昔のあの子のことを思い出してね…」


「そうですか…」


「えぇ。それと家の中に入って頂戴。今回鏡夜の事を連れてきてくれたお礼よ。中であの子に何があったか教えてくれると嬉しいわ。」


「わかりました。…失礼します。」


俺は鏡夜のお母さんの案内のもと、鏡夜の家に上がらせてもらうことになった。鏡夜の家はきれいに整理されていて、広々としていた。


「すごいキレイに整理されているんですね。俺の家でもここまでキレイに整理されているのはなかなかないと思います。本当にすごいです。」


「お世辞が得意なのね。それでもうれしいわ。ここまでキレイに整理しているのには理由があるのよ…」


「もしかして…鏡夜の妹さんのことですか?」


「えぇそのとおりよ…あの子は生まれつき病弱というか…なんと言えばわからないけど、ちょっとしたことで熱になったり風を引いたりするから、私や主人を含めて皆で注意をしてあげないといけないのよ。」


「そうなんですね…周囲にも配慮をしないとですもんね…」


「…そうなのよね。まぁとりあえずこの話はおいておいて、鏡夜のことについて教えて頂戴。あの子最近の帰りが遅くて心配なのよ。」


「わかりました。詳しいことは俺も把握しきっていませんがそれでも良ければ…」


「もちろん大丈夫よ。あの子の行動を全て管理したいとかそういうわけじゃないから、あの子が何をしていたくらいでいいわ。」


「そうですね…まずは学校ですかね。最近はテストが多くなってきているので慣れるまではなかなかに時間がかかっていそうです。ですがテストの点数は悪くない…いえむしろ良いと思います。多分成績も上位に入るのではないでしょうか?」


「あら…鏡夜ちゃんったら、なんどもテストを見せてって言ってるのに見せてくれないのよ。でも貴方が教えてくれたお陰でわかったわ。これであの子を変に疑ったりしなくても良くなったしね。」


「それなら良かったです。それでですね。学校が終わった後は大抵すぐに校門を出て、何処かに向かっていたようです。最近は体調が悪そうだったので俺も不安になって後をつけてみることにしました。」


「迷惑をかけてごめんなさいね…それであの子は病院に向かっていたのかしら?」


「はいそのとおりです。病院に向かってフラフラと歩いていました。止めるべきかと思ったんですけど、彼のことを止めるのも悪いと思って様子を見ることにしたんです。」


「そう…鏡夜の事を心配してついてくれてありがとうね。」


「いえいえ。友達なので当然ですよ!!」


「あの子にも友達と呼べる人ができてよかったわ…あの子もそろそろ来るでしょうし、お菓子とか食べて待ってて頂戴。あの子に氷枕とか色々と用意してあげないといけないから。」


「…良いんですか?」


「もちろんよ。私の子供を助けてくれたお礼だと思って頂戴!!」













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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889



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