第139話 体調不良?

あの後鏡夜と途中まで一緒に帰ることにした俺は、病院から鏡夜の家の方向に向かって歩いていた。こんな体調が悪そうなのに一人で帰らせたら、それこそ危ないだろう。今だって足取りが若干悪いし…これは俺が助けてあげないとだめなやつだ!!


「鏡夜…本当に大丈夫か?ずっとフラフラ歩いてるじゃないか…こんなになるまで看病をしなくても良かったんじゃないか?」


「たしかにそうかも知れないけど…自分の妹が苦しんでいるのに俺が楽をするのが許されるわけ無いだろう?」


「でも君自身の体調をくずすのはもっと問題だよ。とりあえず鏡夜の家まで行こう。俺は鏡夜の家が何処にあるのかわからないからできたら教えてくれないか?」


「わかって…まずはその信号を右に曲がってくれ。その後に信号を渡って左に行けば表札があるはずだ。それとこれが鍵だからこれを使って開けてくれると助かる。」


「家の中にご両親はいるのか?居ないんだったらある程度自分でしなくちゃいけないぞ?」


「多分いるから安心してくれ。最近は仕事も忙しくないって言ってたからほとんど問題はないはずだ。父さんも母さんも最近はテレワークだ何だっていってなにかと家にいるからね…」


「それなら良かった…っとここを左に行けば良いんだよな?」


「そうだよ。そしたらそのまま道なりに進んでいけば表札があるはずだから…」


俺は鏡夜の話を聞いた後、彼を支えながら歩いていった。そして表札を探して歩いているとようやくそれらしき場所を見つけることができた。


「ここであってるか?」


「あってるよ…本当に助かったよ。」


「それじゃあ玄関を開けて来るからこっちにつかまってくれ。つかまってくれないと歩きづらいんだ。」


「わかったよ…」


そういって鏡夜と俺は少しずつ玄関まで歩いていった。そして俺が玄関を開けると中から人が出てきた。


「鏡夜ちゃんおかえりなさい!!あら?その子は?」


「母さん…その人は俺の友達だよ。俺が体調悪いって言ったら付き添ってくれた人なんだ。」


「そうだったのね!!いつもよりも帰りが遅いから心配したのよ!!」


「心配かけてごめん…でもやっぱりあいつには俺がついていてやらないと…」


「そうね。あの子には貴方が必要よ。あの子の今の立場上可愛そうだけど会いに行けるのが鏡夜ちゃんくらいしか居ないんだもの…私達も仕事の合間を縫って会いに行くことはできてるけど、毎日のように会うことはできないからね…その点鏡夜ちゃんが言ってくれて私としては助かってるわ。あの子に孤独な思いをさせないですんでるもの。」


「そうだね…俺もそう思うよ。」


母と子供の仲睦まじい会話だが、要件に入らなければ…


「すみません。鏡夜君のお母さんですよね?」


「はいそうですけど…どうかしたのかしら?」


「鏡夜はちょっと体調が悪いみたいなんで…ちょっとはやめに休ませてやってください。」


「それもそうね。鏡夜ちゃん先に中に入ってベッドにでも横になってなさい。後で氷枕とか用意してあげるから。」


「わかった…それじゃあまた明日ね。」


「おつかれ。ゆっくり休んでね!!」


俺は鏡夜にそういった後、どことなく視線を感じてその方向を見た。するとそこにはこっちに視線を向けている鏡夜のお母さんが居た。







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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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