第136話 校長との会話

東上は結果的に退学処分が下されたらしい。校長と東上の両親が話し合って最終的な決定が下されたそうだ。退学になったその日から、東上が登校していないところを見るに、本当に退学になったのだろう。




俺は東上が校長室に連れて行かれた後、すぐに後をつけていった。話の内容や、今までの経緯から考えて、彼が退学することになったのはある程度予想がついていたけど…


校長先生が校長室のドアを開けて出てきたため、俺は校長先生に話しかけた。


「校長先生。あいつこれからどうなるんですか?」


「冴橋くんか…君にだったら話しても良いかもしれないな。彼はこれから他の先生方とも話し合った後、退学という決断に至る可能性が高いでしょう。他の生徒に対して机を投げつけようとしたんですからね。非常に危険な行為です。許されるものではないでしょう…」


「そうですか。いや〜こういうのはなんですけど、あいつ成績自体は悪くなかったじゃないですか。進学実績が欲しい学校側としては、手元に残したいって考える先生もいるのではないですか?」


「たしかにそう考える人もいるかも知れないな。でもわが校ではイジメは許さない。だからイジメをしたり他人に危害を加えようとした生徒には容赦なく厳しい事を下すしか無いんだよ。確か君も虐められてたんだろう?」


「そうなんですよね…少し前に教科書を盗まれたりして困ってたことがありまして…あの時は本当に困りましたよ。」


「そうだったのか…先生に相談したりしたかい?」


「たしか先生には相談しましたね…でも正直あんまりいい対応はしてくれなかった気がします。」


「そうか…もし覚えているようだったら、その先生の名前を教えてくれないか?正直な話、ここらで色々な先生に処分を下そうと考えていてね…」


「処分…ですか?」


「そうなんだよ。今回の1件で色々な先生の考え方がわかってね…先程まで協議をしていたが、その時も対応が割れていてね。君が先程言った通り、『成績が悪いわけではないから退学にするというのは辞めた方がいい。』と言ったんだ。」


「そうなんですね…でもその先生の意見は…」


「私が退けた。彼の主張には誤っていることも多かったからね。そこらへんを上手いこと指摘してあげれば簡単に引き下がってくれるというわけだ。」


「なるほど…そうだったんですね…」


「まぁそんなに気にしないでくれ。こっちの話だからな…とりあえず君は勉学に励みなさい。私としても君が活躍して言ってくれると嬉しいからな。」


「ありがとうございます…校長先生はこれから他の先生に何かをするんですか?」


「先に言った通り、他の先生に対して追及をしていこうかなと思っている。まぁ流石に追求しすぎたりすれば反撃される可能性があるから、気をつけるとするよ。」











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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



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新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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