第133話 教師と東上(他視点)

「君はどうして後も問題ばかり起こすんだ!!前に停学処分になったのを覚えていないのか!!いや覚えてたらこんな事をしないはずだ!!」


「こうする以外に選択肢はなかったんですよ!!先生だって事情をよく聞けば分かってくれるはずです!!俺は自分の好きな人を奪われたんですよ!!しかも付き合ってたのに!!」


「奪われたのは気味が悪いんじゃないか?君に魅力があってその女子がその魅力に引かれてれば良かっただけだろう?君がやったことはただただ周囲の人に迷惑をかけただけだ!!」


「俺は彼女が居ないと駄目なんですよ!!先生にはこの気持ちわかりますか!!自分の好きな人というか付き合っている人を他人に奪われたりしたことはないでしょうからわからないでしょうけどね!!」


「そうだな。俺はお前の言いたいことを理解することはできないな。でもこれだけは言える。お前は間違ったことをしたんだ。周囲の人に迷惑をかけたんだからせめて謝罪はするべきだ。クラスに言ってクラスの皆に謝罪をするくらいは出来るだろう?」


「いえしたくありません。」


「何故だ。君のせいで迷惑を被った人は多いんだぞ?私が教室に到着したときに君は何をしていたか覚えているか?机を人に向けて投げつけようとしていたんだぞ!!君の行動は他人のことを殺しかねないものだったんだ!!」


「悪いことをしたとは思っていませんから、謝罪をするつもりはありません。」


「話が通じないな…これは校長に指示を仰ぐべきか?」


一教師としては、この男子生徒を自分の手でなんとか矯正したかったが、これ以上放置すると危険だと判断したのか校長を呼びに行くことにした。校長にもこの一件は話が入っていたらしく、すぐに校長は部屋に入ってきた。


校長は険しい表情をしながらも、生徒に話しかけた。


「君は自分のしたことを反省するつもりはないんだな?」


「そうですよ。俺は何も悪いことをしていません。悪いことをしたやつに制裁を下そうとしただけです!!俺が咎められることはおかしいです!!むしろこの世の中で悪に属するものを潰したんだから感謝してほしいくらいです!!」


「はぁ…君は本当に自分のことを反省していないんだな?」


「何故同じ質問を繰り返すんですか!!俺の答えは変わりませんよ!!俺は絶対に謝ったりなんてしません!!」


すると校長は聞き取れないくらい小さな声で何かを喋った後、こういった。


「ならば君を退学処分に下す他ない。すぐに手続きに移るから君は今日限りで退学してもらう。」


そう告げたのだった。流石にやり過ぎではないかと思ったがこの処分は妥当なのかもしれない…なぜならあの机を人に向けて投げつけて頭に当ててしまったら…想像するだけで怖い。


校長はそういうところの懸念材料も慎重に判断してこの決断を下したのだろう…ならばそれを尊重して従ったほうが良いな…



しかしながらその生徒は不満があるらしく、拳を高調質の机に叩きつけながら叫んだ。


「どっどっどうして俺が退学にならなくちゃいけないんだよ!!おかしいだろ!!」


「いや何もおかしくない。君がやった行為はそれほどだってのを自覚した方がいい。それと親御さんには自分の口から説明するんだよ?自分が今回何をして退学処分を食らってしまったのか…しっかりと説明するんだ。後日親御さんに話を聞くつもりだから覚悟しておきなさい。」













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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889


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