第132話 制裁
「彼女にあの怒り狂っている彼を抑える事が出来ると思っているのかい?ここはやっぱり任せてくれないか?」
「駄目だ…いくら鏡夜でも、今のあいつを説得させるには時間も足りないだろう…もっと交流をしている友人とかなら別かもしれないけど、鏡夜はそういうわけじゃないだろ?」
「まぁそうなんだけどさ…女の子に説得をさせたりする訳にはいかないと言うか…あの男に彼女は殴られたりするんじゃないかと思うと心配でね…」
「良いか?あいつは救いようのないクズでもあるんだ。あいつのことを可愛そうだとは思わない方がいい。そもそもこうなったのは俺でもあるけど、当事者はあいつなんだ。」
俺が東上のことをそそのかして、付き合わせるように仕向けたのはそうだが…それ以上に問題なのはあいつの方なのだ。
あいつが利用しようとして付き合わないのが悪い…そう俺は思っている。東上や俺も楽というか幸せでいいじゃないかじゃないか…
俺はそう思い綺咲の方を見た。綺咲はまるで『無理無理!!』と言っているようだった。彼女は俺に睨まれ続けると最終的には東上に話しかけた。
「ねぇ…東上君こんな事辞めましょう?こんな事をしても意味はないわ。」
「お前のせいで…お前のせいでこんな事になったんじゃないか!!お前が俺のことを利用しようとするからぁ!!」
「きゃっ!!こっちに来ないでよ!!」
「お前のせいでお前のせいでお前のせいで!!」
そう言って近寄り始めたため、俺は東上のことを静止した。
「止まれ…これ以上近寄るのであれば先生が来た時どうなるか分かっているんだろうな?」
「うるさい!!俺に指図をするなぁ!!」
この間に鏡夜は職員室に向かって走っていった。俺は彼が教室を出ていったのを確認すると、東上に詰め寄った。
「良いか?これ以上問題を起こしたら、取り返しがつかないことになるんだ。分かっているよな?これ以上問題を起こせば今度は停学じゃすまなくなるぞ!!」
「別に退学になったりしても、構わないさ!!でもこいつだけはゆるせねぇんだよ!!」
俺の静止を振り切って、暴れ出した東上はついに机を持ち上げて投げると言った暴挙まで起こした。これ以上は見てられないと思ったのか周囲の男子たちが東上のことを押さえつけた。
「いい加減にしろ!!お前この休みの間に何があったんだよ!!」
などの言葉が東上に浴びせられていくと段々と冷静になってきたのか、登場は落ち着きを取り戻していった。
でも時既に遅し。周囲の男子たちに押さえつけられている間に先生が到着して、職員室に連れて行かれてしまった。彼のことを心配する生徒も居たらしく、職員室に見に行った生徒も居たらしいが目に見える範囲には居なかったそうだ…
「はぁ…なんでこんな事をしたんだか…もっと冷静に行動したりしていればよかったものを…」
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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