第124話 久しぶりの…

アンケートを解き終わり俺や鏡夜は授業を受けていた。しかし俺は後ろから数人の視線を感じていた。嫌な感じの視線も含まれているが、あまり気にしないようにしていたが授業に全く集中することができない。一体どうすれば良いんだ…


「はぁ…全く集中できない…どうして俺にそんな視線を向けているんだ?わけがわからない…」


「大丈夫かい?後ろから視線を感じてるって話みたいだけど…もしかして例の霧雨さんかい?」


「いや…霧雨って感じじゃないんだよね。霧雨はこう…なんて表現すれば良いのかわかんないんだけど、もっと変な感じがするんだよね。異質な感じがすると言うか…」


「見られたことがないから、そういうの分からないけど不快なんだろうね…注意してこようか?」


「大丈夫だよ…そこまで不快じゃないから…ただこっちに視線を向けられるのはあんまりいい気持ちではないなってだけ…まぁ不快と言っても過言じゃないかな?」


「そうか…でも気になるんだったら直接言ったほうが良いんじゃないかい?そうした方が相手もこっちに視線を向けてくること無いだろうし、お互いに良いじゃないか。」


「たしかにそれも言って何だけどさ…視線を向けないでくれって話すのも変じゃないか?おかしいと思わないか?」


「う〜ん…おかしくはないと思うけどな…だってそういう人だっているし。」


「まぁそうなのか…今日は霧雨がいないだけましか…」


今日は霧雨が休んでいるため幾分かマシだ…これに霧雨の視線も交じると思うとゾッとする。霧雨はなんでも体調を崩したとか…あの日本当に風邪引いてたんじゃないだろうな?俺にまで移されたら大変だぞ?


「はぁ…とにかく今日はゆっくりすることにするよ。変なやつも少ないだろうしね。」


話しかけてくる人は鏡夜くらいだと思っていた。でもそれは俺の思い違いだったようだ。俺の目の前に立ったやつは本当に久しぶりのやつだった。


「久しぶりですね。…よくも私のことを嵌めてくれましたね。」


「嵌めた?君は一体何を言っているんだ綺咲桜さん?あんたとはほとんど関係がないはずなんだが…というか停学処分が終了してからなかなかに時間が経っているけど…どうして今まで話しかけてこなかったんだい?」


「それは…」


「分かっているよ…どうせ俺のことが憎いとかでしょ?それで綿密に計画を練ってたらいつの間にかこんなに時間が経っちゃったって感じでしょ?」


「…そのとおりよ。あんたのせいで私はめちゃくちゃよ。」


「そうか?めちゃくちゃの割には随分良い生活してたんじゃないか?髪はしっかりと整えられているみたいだし、他にも違和感が多いぞ?」


肌だって汚いわけでもないし…むしろ前よりもきれいになっている気がする。キレイと言っても肌についてであって、彼女自身のことを指しているわけではないが…


「それはあんたの勘違いじゃない?それよりも私に面を貸しなさい。」





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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

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新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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